「甘くて、辛いカレー」という、一見すると矛盾しているようなコンセプトを実現しているのが、日乃屋カレーです。
日乃屋のカレーの味わいは不思議で、食べた瞬間は甘いと感じるのにも関わらず、後から辛い味へ変わるカレーなのです。それでいて、なぜか懐かしさまで感じさせる魅力まであります。
初めて食べた時は、もはや国民食の地位にまで上り詰めたカレーにも「まだ、こんなアプローチが残っていたのか!」と膝を打ちました。
本日は、そんな独自のカレーを提供する日乃屋カレーのフランチャイズをビジネス面から分析していきます。
日乃屋カレーの経営の強み・独立開業メリット
圧倒的な商品力の高さ
最高の食材と、秘伝のスパイス調合
日乃屋カレーでは、全国から最良の食材を厳選して作っています。
スパイスも大量の種類を調合し作っているので、競合が真似をすることは限りなく難しいでしょう。
神田カレーグランプリ優勝実績
東京のカレー激戦区といえば「神田」ですが、その神田の恒例イベントとなっている「神田カレーグランプリ」で優勝した実績があります。
グランプリ開催時は、予選・本選合わせ、老舗・名店が50数店出店をしていましたが、来場者数約51000人の中、日乃屋カレーは3日間で売上実数2500杯を販売しました。
投票数もNO.1で優勝しており、この実績からも同社の圧倒的な商品力の高さを感じさせられます。
近所に店舗がなく、食べたことがない方は、レトルトカレーを食べて味見をしてみるのも良いでしょう。冒頭で申し上げた「甘くて、辛いカレー」という一見矛盾したコンセプトの意味が理解できるはずです。
ポジショニングの上手さから生まれる、リピート率の高さ
カレー専門店というと、インドや欧風の店舗が多い中、日乃屋カレーは「日本カレー」という独特のポジショニングをしていることが起因し、集客力が高くなっています。
「飽きが来ない」「他社では味わえない」という2点の理由から、リピート率が高いカレー店となっています。
人件費が低く、高いクオリティを常に提供できる
もちろん物件にもよりますが、日乃屋カレーは基本的にアルバイト1人でも安定した味の提供ができるオペレーションになっています。
固形のルーを使って作る場合も単純作業で完成品へ仕上げられるように開発がされていますし、最初から完成品を使用した場合であれば温めるだけで完成するという非常に単純なオペレーションになっています。
そのため、未経験の個人でもフランチャイズでの開業が可能になっています。
店舗を回すのに人数が必要ありませんので、人件費も抑えた強いコスト構造の経営をすることが可能です。
回転率が早い
飲食業界は常に業態開発がされており、多くのビジネスモデルがありますが、カレー屋ほど商品の提供が早い業態は珍しいです。
メニューにもよりますが基本的には、お客様の注文をいただいてから、ご飯をよそって、カレーをかけるだけですから提供は早いに決まってます。
提供速度の早いのに加えて、比較的食べ物の中でも完食までの速度が早い料理ですので、回転率は飲食業界でも最速のビジネスモデルです。
(接待ゴルフなどでは「接待相手をお待たせしないためにも昼食の際は、もてなす側は必ずカレーを注文して、1番早く食べ終われ」などと教育される会社も多いですよね)
顧客ターゲットの広さ
カレー屋というと、インドや欧風カレーの店舗も多いですが、読者の友人や家族でも「インド・欧風カレーはちょっと苦手・・」という方がいるのではないでしょうか。
海外のカレーは人気の料理ではあるものの、スパイスなどが独特で「意外と万人受けしない」という弱みがあるのです。
それに対して、日乃屋カレーは日本人なら比較的苦手な人が少ない懐かしい味付けになっているので、集客できる顧客層が通常のカレービジネスと比較して幅広いことが強みになっています。
知名度が高いので、一等地でなくても集客ができる
一般的に飲食店経営をする際に大きな課題となる立地ですが、日乃屋カレーは実店舗はもちろんですが、レトルトカレーとしても大人気の商品になっていることから、全国で知名度が上がっています。
amazonでレトルトカレーを探してみると、1つあたり100円前後の商品が多い中、日乃屋カレーは1つ300円を超える強気の価格設定がされているにも関わらず、レビューの数は200件を超えており大人気の商品になっています。
このような知名度の高さは、新規集客力にも寄与しますが、そもそも日乃屋カレーはリピート率が高いので、高い広告費を投じ続け新規の顧客を開拓し続ける必要がないのが強みとなっており、少数の顧客数で事業を成立させることができる事からも必ずしも一等地で開店をする必要がありません。
さらに本部は豊富な実績から、成功率の高い立地条件を把握しているため、アドバイスをもらうことで物件取得リスクを抑えることが可能です。
ビジネスモデル
日乃屋カレーは店内でのイートインだけではなく、テイクアウトによる売上もあります。
お土産としてテイクアウトされる方もいるので、イートイン売上にプラスしてカレー弁当売上もあります。
このようなビジネスモデルの特徴からも、コロナの影響も比較的小さかったことが伺えます。
収益構造、コスト構造について(カウンター11席の小型店の場合)
売上
3,500,000
仕入
1,155,000(33%)
人件費
800,000
家賃・光熱費・その他
500,000
ロイヤリティ
35,000
利益
1,010,000
収益構造、コスト構造について(カウンター20席の中型店の場合)
売上
4,500,000
仕入
1,485,000(33%)
人件費
1,100,000
家賃・光熱費・その他
620,000
ロイヤリティ
35,000
利益
1,260,000
開業資金(加盟金)総額、開業費用総額
開業資金としては、300万円からとなっており、比較的少額で開始をすることができるフランチャイズです。
開業資金
3,000,000
開業までの流れ
面談
依頼をすると、直営店などを見せてくれながら個別面談をしてくれます。
試食なども可能なので、味を含めた質疑応答を行い事業理解を深めましょう。
契約
加盟金の入金が確認でき次第、正式契約になります。
物件調査
加盟者の希望商圏における周辺環境の調査を行い報告をしてくれます。
加盟者が納得した物件の取得交渉まで行ってくれます。
店舗施工
店舗の施工は基本デザインを本部が提供してくれます。
施工会社は地元施工会社などから見積もりを取り入札形式を取り、加盟者と施工会社の直接契約を結びます。
オープン準備
施工期間は10坪程度の店舗で1ヶ月程が目安となります。
その間の期間を利用して、アルバイトの募集、オープン告知、仕入れ業者との打合せなど行うことになります。
厨房機器などの取得ができ次第調理研修とオペレーションの確認などが行われます。
オープン
ここまでの工程が終われば、いよいよ開業となります。
会社概要
会社名
有限会社ノアランド
住所
東京都千代田区神田富山町24北清ビル1FTEL03-6206-4794
事業内容
フランチャイズ加盟店募集事業
飲食店コンサルタント事業
飲食店経営
マーケティング事業
直営店舗
日乃屋湯島店:東京都文京区湯島2-2-1東邦深澤ビル1階
日乃屋神田店:東京都千代田区鍛冶町2-11-16
日乃屋白河店:福島県白河市桜町139
日乃屋大手町店:東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビルB1階
ブランド名の読み方
「日乃屋カレー」と書いて「ひのやカレー」です
フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価
美味しいです!甘口ですが後で辛みが追ってきます。他のカレーチェーンでは味わったことがないオリジナリティの高い味。
トッピングや付け合わせの種類多めなので、リピートしても飽きがこない
店長さんから銚子電鉄の「まずい棒」というのをプレゼントされた笑
ボリューム満点で美味しい!でも、決済が現金だけなのは焦った
「カレーつけ麺メンチカツ」という新商品がクセがあって美味しかった!
※各種情報は調査時点のものです。一部企業の公式ホームページからの情報を元に作成していますが、独自の調査による分析も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
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