宅配クック123のフランチャイズ(FC)の独立・開業・起業情報を開業資金や収益サポート体制、口コミ・評判まで徹底解説!

はじめに

今後、高齢化が進んでくると、更に増えるのが「食事をどうするのか」という問題です。
年齢を重ねれば、健康状態が悪化するのに、逆に体力などの問題から、調理にはそこまで労力をかけることもできない。相談をする相手もいない。そんな高齢者が、どんどん増えてきます。

そこで登場するのが、宅配クック123のフランチャイズです。
管理栄養士が考えた栄養バランスの取れたメニューを、お得な価格で家まで配達をしてくれるという商売です。

この分析記事では、宅配クック123の強み・弱み、市場動向について徹底的に解説していきます。

目次

宅配クック123の経営の強み・独立開業メリット

フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
下記で同社の強みを徹底的に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

付加価値が高いビジネスを展開している

宅配クックワン・ツゥ・スリーでは、主にシニアに向けたお弁当の宅配事業を行っています。
普通のお弁当屋であれば、お客様に対して、作った商品をただ渡すという側面が強いですが、シニア向けの宅食事業の場合は渡すだけではありません。

お客様の健康状態に合わせたお弁当を提案することができる点に加え、
原則お弁当は手渡しすることになっており「安否確認などの、見守り機能」を果たしている事が最大の付加価値です。
1日昼と夜の2回の配達をするケースが多く、高頻度で接することからも、もしもの際の力になりやすいというメリットがあります。

事業構造の差から生まれる「リピート率の高さ」

製造のための人員が少ないことが、通常の弁当屋や、一般的な飲食業界との大きな構造的差分です。

調理等の製造のために時間やコストをかけずに、配達に時間をかけ、配達した際にお客様とコミュニケーションをしっかりと取ることが出来るので、顧客満足度を上げることができるので、リピート率も高くすることができます。

多様なビジネスモデル

直接、エンド顧客である高齢者のお宅と繋がる「toC」事業と、
デイサービスやグループホームなどの高齢者施設に向けた「toB」事業を展開しています。
一般的な飲食事業は、一般消費者に向けた事業であることからも、ビジネスモデルへの自由度が高く、打てる施策が選択肢として多いのが特徴です。

いずれにしても、継続率が高いことから、運営年数が長くなるにつれて収益が積み上がっていくのがメリットです。

営業(集客)開拓先が多くあり、ノウハウが蓄積されている

普段接する機会がないとイメージが湧きづらいかもしれませんが、介護関連のビジネスを行う際は「ケアマネージャーからの紹介」によって、お客様を獲得するケースが多いです。
ケアマネージャーは各種、介護関連のサービス事業者との調整機能を果たす役割がありますので、営業をかけることで、お客様を紹介してもらうことができます。

しかし宅配クック123の場合、高齢者施設への売上も作れることから、ケアマネージャー以外にも、高齢者施設の施設長などに営業を実施することができますし、病院の院長や、社会福祉士など多様な営業先があることも魅力です。

宅配クック123は350もの店舗があり、数々の開拓実績があるため、営業に対して深いノウハウを有しています。
1人でゼロから頑張るのは辛いですが、本部のスーパーバイザーの力を借りることで、成果を出しやすくなります。
一般的な営業活動と違い、試食会の実施など業界特有のノウハウが必要になるので、本部の力を活動しない手はありません。
その他、インターネットを活用した集客の支援も実施してもらえます。

廃棄ロスが殆どない

農林水産省の統計では、宴会などでの食べ残しは約14%であり、飲食業界で廃棄される食料は年間で約120万トンとなっています。
これは、日本全体の約1/5の規模に達しており、世界でもフードロス問題は問題視されています。
飲食店の食材ロスの割合は、一般的に原価の5%程度とされており、収益性の面からも無視できない規模になっています。

その点、宅配クックワンツースリーは「冷凍食材」を採用しています。
ビジネスモデル上、受注量はわかっていますので、商品在庫を過剰に保つ必要もありませんし、
受注量に応じた分量を解凍して提供するオペレーションであることからも、ほとんど食材を廃棄する必要がない、というのが大きな強みになっています。

どの店舗でも、一定した高水準の品質を提供できる

フランチャイズのメリットは「どこの店舗に行っても、一定の品質でサービスを受けられること」とされています。
しかし実際は、そこまでうまくいかずに、店舗によって味が変わることで失敗していることも多いです。
例えば「ラーメン店などもチェーン店なら、どこも同じでしょ?」と一瞬考えてしまいますが、
実際は、湯切りの仕方やタイミングの違いなどで、店舗によって大きく味が変わってしまいます。

しかし、冷凍食材を採用しておけば作業としては解凍するだけですので、どの加盟店でも一定の品質が提供できるのです。
しかも冷凍技術の発展は凄まじく、栄養素が高い状態を保つことができているので、配達先のお客様の健康にも良い状態で届けることができます。

あらゆるニーズに対応した、お弁当の品質の高さ

シンプルではありますが、飲食事業は「おいしさ」が大事です。
宅配クック123では高齢者の味の好みを熟知した管理栄養士が美味しい食事を提供するのはもちろん
「健康の側面」からも、栄養バランスを考え抜いたお弁当を作っていることが特徴です。

弁当は多様なニーズに応える形で多数用意がされていますが、基本的に「空腹を満たしつつも、食べ残しが起きない」ような丁度良い量に調整されています。
また、健康や味、量だけではなく、安全面にも配慮がされいます。
箸でも切れるくらいの柔らかさになっているだけではなく、魚は骨も取り除くか・骨まで食べられるように調理の配慮がされています。
他社よりも、お弁当の種類が多いことも同社の強みです。

普通食

健康にも配慮のある献立になっており、ご飯を含めて、430~600カロリーになっています。
食塩は一食あたりで3グラム以下になっており、タンパク質は20グラムも含まれた食事になっています。
月に1度は「ご馳走の日」として季節の食材が使われた食事が提供されています。

やわらか食(農林水産省が推進)

年齢を重ねると、歯がほとんど生えていないような高齢者もいます。
そうなると健康な人が普段、口にするような食べ物を、しっかりと噛んで飲み込むことは難しいです。
そのような方は従来、原型すらわからないようなミキサーで作られたような食べ物しか食べられないことも多いです。
しかし「やららか食」では、原型を残した上で、歯茎と舌で潰すことのできる柔らかさになっているため、歯が殆どないようなシニアの方でも食事の喜びを得ることができるのが特徴です。
農林水産省が推進する「スマイルケア食」となっており、高齢者だけでなく、噛むことや飲み込むことに問題を抱えている人に向けた新しい介護食品です。

ムースセット食

こちらも農林水産省が推進するスマイルケア食となっており、噛む力や飲み込む力が弱っている方に向けたお弁当です。

カロリー・塩分調整食

医師または管理栄養士から、カロリー制限や、塩分調整が必要だとされている方に向けたメニューです。
一食あたり500カロリー前後となっており、食塩は2グラム未満に調整されています。

イベントごと

老人会や自治会などのイベントの際や、正月三が日などは特別な料理を提供することができます。

店舗数が多く、行政からの評価も高い

全国で約350店舗を運営しており、自治体からも評価が高いことから、全国で約430もの行政から「指定配食事業者」として業務を委託されています。
複数のエリアで運営する店舗も多いため、1100エリアで展開がされています。

熟練の職人がいらない

多くの飲食ビジネスを検討する際に問題になるのが「熟練者の雇用と教育」です。
寿司などがイメージしやすいですが、飲食業界ではサービスを提供する上では、長い修行を経た職人が必要なケースが多い業界です。


しかし、宅配クック123の場合は「冷凍食材を解凍して、盛り付ける」業務が調理工程での仕事となるため、高度な技術は必要としません。
そのため、採用ターゲット層を広く持てるので、比較的、飲食業界の中では競争力が高いビジネスです。

採用支援体制

株式会社シニアライフクリエイトでは「宅配弁当求人ナビ」を運営しており、加盟店の採用面での支援もフォローしてくれます。

買い物代行サービス

お弁当の配達だけでは、食事面での支援でしか、お客様の力になれません。
しかし、宅配クック ワンツゥスリーは、プラス株式会社と連携をしていることから、買い物代行の体制まで整っています。
買い物をすることが難しい高齢者から日用品などの希望を伺い、宅配弁当と一緒にお届けすることで、高齢者の困りごとを総合的に解決することが可能になります。

宅配クック123の弱み・事業課題、デメリット

営業が必要である

フランチャイズの中では、営業が不要な事業もありますが、高齢者向けの配食事業を行う際は、他社も含めて、営業活動が必要になります。

最初は慣れないかもしれませんが、本部の営業サポートは手厚いので、上手にスーパーバイザーの力を借りながら、顧客獲得を進めていきましょう。
事業の特性として、リピート率が高いので、時間の経過とともに営業活動は楽にしていけるというメリットがあります。

100%食中毒などの問題を防げない

基本的に冷凍食材を利用しているので、通常の飲食ビジネスと比較したら格段に食中毒などの問題は起き辛いです。

しかし、食べ残しなどのお客様サイドでの不備があると、食中毒などが起きる可能性は捨てきれません。
このあたりは周知の徹底をしなくてはなりません。

収支モデルの目安、収益(利益)事例

オーナー(店長)の月給(給料)・年収/収入の目安

1店舗あたりの平均の配食数は、月に約9000食
1店舗あたりの平均の月商は、500万円
1店舗当りの平均月商500万円
※2022年2月~7月の平均値

ロイヤリティ・契約料金

月間売上の5%

開業資金(加盟金)総額、初期開業費用総額

加盟金 :198万円~
研修費 :22万円
保証金 :50万円 ~
物件取得:個別で異なる

開業までの流れ

加盟契約から開業までの期間は約2ヶ月程度ですが、役所などへの申請手続きが遅れた場合は3ヶ月以上掛かる場合もあります。

・加盟相談
・資金相談
・市場調査
・契約
・店舗施工
・研修
・開店準備
・食材・準備
・開業

事業内容

1、宅配クック ワン・ツゥ・スリーFC本部
2、卸事業「特助くん」
3、シニアのコミュニティサロン「昭和浪漫倶楽部」FC本部

設立年・創業時期

1999年12月

資本金・総資産

2.8億円

従業員数

正社員 105名※2021年2月28日時点

売上・売上高の業績推移

第19期(2017年2月期) 8,501,117千円
第20期(2018年2月期) 9,323,479千円
第21期(2019年2月期) 10,109,639千円
第22期(2020年2月期) 11,384,290千円
第23期(2021年2月期) 12,769,262千円
第24期(2022年2月期) 12,513,117千円

代表者氏名・代表取締役社長・経営者

高橋 洋

経営者の略歴

病院から紹介してもらった退院済みの患者に食事を配達した際に、配達先の高齢者が、あんぱん6個を2日に分けて食べているのを見て、その不十分な栄養の取れていない食事をしていたことに衝撃を受け、事業を開始されたそうです。
社名の宅配クック123には「向こう3軒両隣」の意味が込められており、家族という存在にはなれないが、隣近所のように身近な存在に感じてほしい、という思いがあります。
そのような想いから宅配時には原則手渡しで安否を確認しつつ、コミュニケーションをとって宅配ををする、という事業に繋がっています。

フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価

親のために契約。宅配クック123はfcだし、美味しくないだろうと思ってたら、騙された!
600円でこんなに美味しくて、栄養バランスまで取れているんだ。。

週に1回とかの利用もできるので、他社も含めて利用をしています。
種類が多いのがいいですね。

ビジネスモデルが優れています。継続性が高いので、事業計画の精度が高いです。社会貢献性も高いのでモチベーションも維持しやすいです(オーナー)

加盟の不安や、失敗(閉店/廃業等)の要因と対策

確実に儲かるフランチャイズはないですが開業前から、失敗のポイントを理解し、成功率を上げる工夫をすることが大切です。
一般的に飲食ビジネスの失敗として大きいのが、食中毒などの「衛生問題」です。

食品衛生法に違反した場合は、営業許可の取消や、営業停止等の行政処分をされる可能性があります。
さらに違反者への罰則として、1年から3年以下の懲役、50万円~300万円(法人の場合1億円)の罰金を支払う必要まで出てきます。
特に飲食業界の未経験者ほど軽視されがちではあるものの、実は大きな事業課題なのです。
しかも高齢者に向けた事業を行う場合は「お客様の免疫力が、そもそも落ちている状態」なので、特に注意が必要です。

しかし、宅配クック123の場合は「冷凍食材」を採用しています。
そのため、一般的な飲食ビジネスと比較すると、極めて問題は起きづらいという強みを有しています。

加盟後の儲かる成功のポイント

事前注文型のビジネスモデルになっており、基本的には前日の18時までに注文する形のビジネスフローになっています。
ゆえに、お客様からすると、自身の都合で週に1回など柔軟に調整ができることがメリットとして挙げられます。
収益性を上げるのであれば、いかに週あたりの受注件数を上げるのかということと、単価をいかに上げるのか、という観点があります。

長いおつきあいが前提のリピートビジネスであるため、関係値を悪化させるような不当な売りつけなどは行ってはなりませんが、お客さまとの信頼関係を築き、お客様の健康状態を正しく把握して、適切な提案を実施することは通常の経営活動としては実施が可能です。
そうすることで、経営上も、週あたりの受注件数及び、単価を上げることが可能になりますし、食を通じて、お客様のためになることも可能です。

また、支払い方法も多様で「毎回払い」「月末集金」「振込」「口座引落し」など多様な選択肢があります。
独立開業をするならば、サラリーマンなどとは違い、常に現金の動きにも気を使わなければなりません。
事業運営上は基本的に、最速で現金を獲得する方が健全です。
お客様にとっての利便性も含めて考えるべきことではありますが、常に支払い方法についての割合についても経営指標としても追うべきです。

※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。

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