「ふたご」のフランチャイズ経営の強み・独立開業メリット
1品あたり、少量・少額で提供するメリット
- 厳選した牛肉を少量・少額から食べられる点が特徴の焼肉フランチャイズである。
- 一般的な焼肉店では、1人前を100g程度で提供しているケースが多いが、
ふたごのフランチャイズでは、基本的に1人前を50g~60gに設定しており、
その量に合わせて1品あたりの販売単価も低めに設定することが出来ている。 - 一般的な焼肉店では1人前の量が多いことから、あまり色々な種類の肉を食べる事ができずに退店に至ることが多い。
しかし、ふたごの場合、あえて戦略的に1品あたりの量を適度に少なめにすることで、
「1度の来店で、様々な部位の肉を食べることができるようになる」というメリットをお客様に出す事ができる。 - 一方で、約250gのリブステーキ肉などの用意もあり、人気のメニューとなっている。
リピート率の高さ
- 一般的な飲食店では、リピート率が30%とされている中、
ふたごでは、その水準の2倍である「リピート率60%超え」の実績を叩き出している。 - 一般的な焼肉屋は「自分で焼くことが前提」であるため、せっかくの食事にも関わらず、
来店客は焼くことに時間を取られ、あまり会話をする時間を取る事ができない。
しかし、ふたごの場合は「従業員が焼くことが前提」のオペレーションとなっており、
顧客は食事をしながらも、会話を楽しむことができるため、再来店率を上げる事ができる。 - 「焼肉は生肉を焼くだけ」と思われがちだが、少しの焼き方の工夫だけでも、大きく味が変わってくる。
そのため、従業員が肉を焼くことによって、素材本来の実力を出せるようになり、
完成度の高い焼き加減の肉を提供することができることで、顧客満足度を上げてリピート率を上げている。 - 直接、従業員が肉を焼いて提供するスタイルになっている事から、肉の説明などを含め、会話をする機会が増やせるため、顧客との関係性を築きやすくなり、結果としてリピートをしてもらい易くなる。
- 運営年数が伸びるごとに、リピート顧客数は座布団式に積み上がっていく。
そのため、飲食業の経営を圧迫しがちな広告宣伝費をかけた新規顧客の集客が必要なくなっていく。
リピート数を増やしていくことで、利益率を更に上げることが可能になる。
出店規模と顧客層
- 実際に店舗を複数訪れたところ、比較的小規模な店舗であれば、15坪程度の店舗もあったが、
25坪程度の中型の店舗もあり、出店規模の選択肢があることが窺える。 - 出店エリアを分析したところ、比較的オフィス街や、商業地域での出店が目立つ。
- 顧客層は出店エリアにもよるが、オフィス街においては働き盛りのビジネスマン・ビジネスウーマンの利用が目立ち、利用目的としても、会社の飲み会だけではなく、デートなどの利用もあった。
一方商業地域においては、サラリーマン等の社会人はもちろんのこと、近隣に住む家族層の利用も見受けられた。 - 比較的1人前の量が、少なく適量に抑えられていることからも、
最近では「1人で色々な部位を楽しみたい」という、お一人様顧客も多くなっている。
既に、お1人様に特化した焼肉店は存在するが、そのような既存の店舗では、肉の種類が豊富ではないことが多いことから「様々な種類の肉を楽しみたい」というニーズを満たせていない。
結果として、ふたごのフランチャイズ店が、そのような、おひとり様マーケットの獲得に成功できている。
市場におけるポジショニング戦略
- 焼肉店は、客単価が3000円前後の格安店と、客単価が1万円前後となる高級店に二極化している。
- しかし、ふたごは、客単価が5000円前後とされており、
中価格帯というマーケットに属していることから、競合が少ないポジションを取れている。 - 高級店に行くような客層であっても、カジュアルに利用ができるだけでなく、
普段、低価格をメインに利用する客層であっても、利用ができる1番顧客層が広い市場に腰を据えている。
マーケティング力の高さ
- 顧客のリピート率向上のために、「F-POINT」アプリを提供しており、2021年時点で会員数9万人を超えている。
- アプリでは、誕生日にクーポンをもらえたり、ノベルティとの交換や、各種キャンペーン情報が届くメリットがある。
- 来店回数に応じて、ポイントが貯まる仕組みになっており、ランクが細かく分かれている。
ランクが上がるごとに、提供サービスが多くなっていくようになっており、リピート率を上げる事ができる。
■ランク一覧
・レギュラー
・シルバー
・ゴールド
・プラチナ
・ブラック
・ダイヤモンド
・殿堂
回転率の高さ
- 一般的な焼肉店では、商品の提供後、肉を焼くタイミングはテーブルごとに異なることが回転率の低さにつながり、経営課題となる。
- 会話などをしながら、テーブル各自のタイミングで肉を都度焼いていくと、回転率の低さだけではなく、提供する肉の劣化にもつながる事が問題である。
- しかし、ふたごのように「従業員が都度、肉を焼いていく」というオペレーションになっていれば、ある程度、早いペースで肉を提供することが可能となり、それが回転率の高さにつながる。
店舗デザイン
- ひらがなで大きく「ふたご」と書かれた看板があり、視認性が高いことから迷わず来店ができるようになっている。
- 赤提灯などを活用した外装となっており、大衆的な雰囲気を醸し出している点がデザイン面での特徴である。
- 入り口には、暖簾に裸電球があることからも、入店ハードルが低い設計になっている。
「ふたご」のフランチャイズの弱み・事業課題、デメリット
焼肉屋にも関わらず「セルフサービス」ではない
- 一般的な焼肉店はセルフサービスというビジネスモデルが前提となっており
「調理にかかる人件費を顧客自身に行ってもらう」というメリットがある。 - しかし、ふたごの場合「従業員が焼く事が前提のビジネスモデル」になっているため、
一見するとこのメリットを享受できないように感じられる。 - しかし、ふたごは平均単価が大手焼肉チェーン店と比較すると、高めの設定となっていることからも、その余剰人件費分をしっかりと回収できる事業モデルになっている。
- さらに、高い満足度のサービスを提供することで、競合店との差を生み出すことで、
リピート率を劇的に上げる事が可能となり、結果として高収益な事業を生み出すことができる仕掛けになっている。 - 一方で、焼肉は「自分たちで焼く」工程を含めて楽しみになっている側面もあるため、
メニューにトングのマークが書かれていない肉に関しては、顧客側で焼くことになっており、
焼肉の食事体験を損なわないような設計になっている。
全てのメニューを従業員が焼き上げない事で、人件費を抑制する仕掛けも工夫がされている。
従業員の技術習得
- 一般的な焼肉店の場合、基本的には「注文された部位の生肉をテーブルまで運ぶ」事がメイン業務である。
- しかし、ふたごの場合「従業員が顧客のために焼く」という工程が必要になるため、美味しく肉を焼くための技術の習得が必要となる。
- とはいえ、イタリアンなどの複雑な調理工程があるわけでもなく、
「既にキッチンで味付けなどの仕込みがされた肉を、卓上コンロで焼く」
というシンプルなオペレーションになっており、研修制度もしっかりとしていることからも、
高い技術力が必要ではないため、大きな障害にはなり辛いというメリットがある。
ロイヤリティ・契約料金
加盟金 | 100万円 |
加盟金保証金 | 100万円 |
研修費・開業サポート費 | 300万円 |
ロイヤリティ | 売上の5% |
契約期間(更新可) | 5年間 |
エリア | 全国 |
収支モデルの目安、収益(利益)事例
- 国内外で店舗数80店舗を超える規模で運営をしており、平均月商600万円超えである。
沿線住宅立地・40席 | 構成比 | 地方ターミナル立地・46席 | 構成比 | |
売上 | ¥6,500,000 | ¥5,000,000 | ||
食材費(F) | ¥2,210,000 | 売上対比:34% | ¥1,750,000 | 売上対比:35% |
人件費(L) | ¥1,570,000 | 売上対比:26% | ¥1,910,000 | 売上対比:27% |
ロイヤリティ | ¥325,000 | 売上対比:5% | ¥250,000 | 売上対比:5% |
営業利益 | ¥1,380,000 | 売上対比:15% | ¥500,000 | 売上対比:10% |
オフィス立地・36席 | 構成比 | 首都圏商業立地・46席 | 構成比 | |
売上 | ¥8,000,000 | ¥11,000,000 | ||
食材費(F) | ¥2,720,000 | 売上対比:34% | ¥3,470,000 | 売上対比:35% |
人件費(L) | ¥2,080,000 | 売上対比:26% | ¥2,750,000 | 売上対比:27% |
ロイヤリティ | ¥400,000 | 売上対比:5% | ¥550,000 | 売上対比:5% |
営業利益 | ¥1,440,000 | 売上対比:15% | ¥2,200,000 | 売上対比:10% |
フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価
ふたごのホルモンおいしすぎないか・・
自他共に認めるホルモンマニアだが、殆どの焼肉店で、
精肉とホルモン両方をしっかり提供している店は多くないんだよね。
ホルモンの種類も豊富で、シマ腸、丸腸、小腸がちゃんと下処理されているのがわかる。
この仕込みが適当な店が多すぎる!!
適当な店が多いから、ホルモンが食べられない子たちが増えるんだよなぁ。
実際、ホルモンが苦手だという子を、ふたごに連れて行ったら、感動して勝手に1人でもいくようになってた笑
そして、最後は毎回締めに冷麺を完食するところまでがセット!
ご馳走さまでした!!!
テレビで何回か見て、気になってたけど、まさかの近所にあったので、来店!
肉もホルモンも想像以上に柔らかくて感動した!
定員さんが焼いてくれるところにホスピタリティを感じる。
安定の、ふたごに来店!
今日は珍しくテイクアウトで注文。
「やめられない焼肉、とまらない生姜焼き」のハーフ&ハーフ丼を持帰りしました。
ちゃんと注文後に調理してくれるのが嬉しい。
脂が旨いロースを甘辛く焼いた焼肉丼と、さっぱりジューシーな豚の生姜焼き丼でした。
想像以上に肉が入ってて満足度がめちゃくちゃ高いです!
双子いいね。
初めて行ったけど、いろいろな種類を楽しめるのが良い。
特に250gのリブロースは必食。
4つの部位が入った大きな1枚切りになってるのがインパクトあった。
サイドメニューとかも美味しかった。
店に活気があっていいね。
毎回、ちゃんと定員さんが焼いてくれるから美味しい。
自分で焼いても同じ味にはならないんだよなぁ。
やっぱりプロに任せた方がいいね。
会社の飲み会でよく利用します。
焼肉好きのメンバーが多いんだけど、焼肉って、作業が発生するから、肝心の会話ができないのがデメリット。
でも、ふたごなら定員さんが焼いてくれるから、ちゃんとメンバー同士の親交を深める事ができる。
会話をしたいけど、肉が食べたい!というときには、ふたごがいいと思う。
定員さんが、焼いてくれるときに、肉とか、焼き方の説明をしてくれるのが良い。
いくたびに肉に詳しくなっていくから、家とかで肉を焼くときにも知識が活かせてる。
でも、やっぱり素材のレベルが違うのか、家だとあの味にはならないんだよなぁ。
結局月に3回くらいは食べに行ってる笑
会社概要
会社名
株式会社FTG Company
代表者
代表取締役社長 李 純哲
設立年月日
2010年3月19日
本社所在地
〒153-0061 東京都目黒区中目黒3-6-1 千陽アポロンビル4F
資本金
3000万円
賞歴
- 2014年 肉フェス:販売数第一位
- 2015年 ロケ弁グランプリ:王者
- 2021年「働きがいのある会社」中規模部門第10位、
- 飲食事業部門第1位
- 「働きがいのある会社」若手ランキング5位
Best Workplaces in Asia 2021 36位
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
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