目次
クイックカットBBのフランチャイズ経営の強み・独立開業メリット
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
下記で同社の強みを徹底的に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- ヘアカット専門店を中心に、まつ毛エクステ、ネイルサロンなどの美容領域を多く全国に出店しており、合計で約200店舗の出店を行っている大手企業である。
- 中でも「クイックカットBB」を中心に出店がされており、同ブランドだけで153店舗が出店されている。
- 美容院業界の市場規模は、2兆円超えであり、巨大産業となっている。
そのマーケットにおいて、株式会社将軍ジャパンのクイックカットBBは、第8位のポジションにいる。
第7位のMODE K’sとの売上の差が小さいことからも、今後の市場シェア向上に期待が持てる。 - 髪の毛は1ヶ月で1センチ程度伸びる特性があることからも「定期利用が促しやすい」という点が魅力の市場である。
- 小規模事業者が多いヘアカット市場において「クイックカットBB」は153店舗が出店している大手企業である。
- ただし、エリアによって出店数には、ややバラツキがあることから、ブランド力が弱い都道府県も存在する。
本社のある北海道と、関東圏に特に出店数が多い。 - しかし「クイックカットBB」は圧倒的な低価格で、サービスを提供していることから、集客力は高いことがメリットである。
- 美容室の業界平均単価は7,345円(男性は4,553円)となっている。
しかし、クイックカットBBは、男女ともに共通して「1,200円」という驚異的な低価格でサービスを提供している。(店舗によって異なる) - 顧客単価は低いが、原則15分で施術を終えるため、1時間あたりに4人のカットが行えることから、時間あたり売上は4800円を確保することができる。
- 一般的な美容室で提供されるサービスであるシャンプーや、顔剃りを実施せず、ヘアカットのみに特化したことによって、この価格を成立させている。
- そもそも『クイックカットBB』の名前の由来が、Beauty(ビューティー・美容)とBarber(バーバー・理容)から生まれており「女性にも男性にも利用してもらいたい」という思いから生まれている。
一般的な美容室では、女性のヘアカットの方が工数がかかることから、女性の為のロング料金などの設定がされている事が多いが、クイックカットBBの料金が一律なのも、このような理念があるからだと考える。 - 低価格、短時間を訴求する大手プレイヤーは他にも存在するが、殆どの顧客が男性であることからも、
「女性の集客にも強い」という点が、クイックカットBBのフランチャイズの強みとなっている。 - 調査のために、競合店舗も含めて、実際に複数店舗に訪問をしたが、殆どの競合が「施術が10分」と訴求されている。
「施術時間が15分」 という短時間である点も、人気の理由ではあるが、
ベースの施術時間が競合他社よりも「5分長めの時間」設定されている。
このことによって、短時間のヘアカット専門店であるが、
仕事に対する丁寧さ・クオリティの高さの訴求に繋がっている。
同時に、15分を超えても追加料金が発生しない安心感も人気の理由となっている。 - 業界の理解のために、美容師へのインタビューも実施したが、意外な知見を得ることができた。
それは「低価格×短時間カット専門の美容師の方が、一般的な美容室の美容師よりも技術力が高い」という意見だ。 - 美容師は、技術を売りにする商売であることからも、量質転換が重要であり、カットをした人数が技術力にも比例しやすい。
高価格帯の美容室の場合は、少ない顧客数で事業を成立させているため、
そもそも店舗全体でも、カットをできる人数(顧客数)も少なく、
若手には、実際に顧客のヘアカットをできるチャンスがやってこない。 - そのため「若いうちから、多くの経験を重ね、最速で技術力を向上させたい」
というモチベーションの高い人材が、クイックカットBBのような低価格帯の業態へ就業する構造になっている。 - 高価格帯の美容室の中でも、優秀な美容師は、本来10分で切り終える技術を持っているが、
「高いお金払ってるのに10分で切ったら満足しない」という顧客心理があるため、あえて長い時間をかけている人材も多い。 - 美容室の提供価値は、ヘアカットだけではなく、美容師との会話など、他の要素も含まれた上で価格が決定されているため「ヘアカット特化型」のクイックカットBBは低価格で提供ができるようになっている。
- 株式会社将軍ジャパンが、低価格で高品質のサービスを提供できる理由には、オペレーション面での優位性も大きい。
例えば「発券機」の存在が事例として挙げられる。
発券機によって、待ち時間表示・呼び出し番号表示などを自動化しており、
美容師が「ヘアカット」だけに集中をする事ができるように工夫がされている。 - 店内には、カメラが設置されているため、そのデータを使うことで、遠隔でも経営ができるようになっている。
クイックカットBBのフランチャイズのオーナーの9割が「副業」であるのも、これらの仕組みがうまく機能しているからであると考えられる。
施術を行うのも、美容師であるため、オーナーには免許などは必要ないのもメリットだ。 - 髪の毛のくずを吸引するエアウォッシャーも導入されているため、
一般的な美容室で必要になるシャンプーの設備や、ドライヤーの作業が削減できることも強みである。
しかし、ドライヤーで毛くずを飛ばした後に、ブラシでブローをするなどの細かいサービス面での優位性を作っている。 - 出店場所は、イオン、イトーヨーカ堂、ダイエー、サミット、ドンキホーテなどの、
利用者数の多いショッピングセンター等の小売店への出店が多い。
短時間で施術が行えることからも、日用品等の購入に合わせて、気軽に利用できる事が人気のポイントだ。 - 他にも、コンビニ跡地などを活用した路面店タイプも存在しており、多様な出店形態を有している。
- 感染リスク対応のためにも、入店時に体温確認と、消毒を行う仕組みや、
パーテーションの設置があり、安心して顧客が利用できるようになっている。
直近では、紫外線消毒器設置によって、服の消毒までできるようになっている。 - 予約アプリなども推進されており、リピート顧客の蓄積や、利用頻度の向上に活用をしている。
顧客からしても、店舗訪問前から予約ができることは、待合室での感染リスクの削減や、ストレス抑制になっている。
クイックカットBBのフランチャイズの弱み・事業課題、デメリット
- 競合他社は、10分1000円の価格設定であるため、1分あたり売上は100円である。
それに対して、クイックカットBBのフランチャイズでは、
15分1200円の価格設定であるため、1分あたり売上は、80円となっている。 - しかし、顧客あたり売上の観点では、競合他社よりも高いことからも、
比較的少数の顧客数で事業を成立させられる事がメリットである。 - この顧客単価が容認されているのは、同社の細やかなサービス力の差があることに起因する。
具体的には、競合他社である、1000円カット専門店が、施術後にそのまま帰らせているところ、
クイックカットBBでは、毛くずを飛ばした後にブラシでブローを行った上で、ワックス等の整髪料を使ってセットをする時間を作っている。
そのような一手間がある事より、顧客からすると完成度が高く感じられるため、リピート率の向上に寄与する。 - 「1000円カット」の代表格であるQBハウスなどは、価格を1350円に引き上げており、
競合他社の固定客シェアを奪う市場機会が整ってきている。 - 一方で、美容室業界では、人材獲得難易度は上昇しており、
事業規模の拡大に合わせて、人材を採用できるかという点が業界全体での課題となっている。
会社概要
会社名
株式会社将軍ジャパン
代表者氏名・代表取締役社長・経営者
代表取締役会長 杉本好法
事業内容
理容室・美容室・ヘアカット専門店を中心にまつ毛エクステ、ネイルサロン、飲食店舗の運営
不動産、広告代理業
設立年・創業時期
2017年12月27日
資本金
4000万円
従業員数
430人(グループ全体)
本社・支社・事業所・製造所・所在地・国内店舗数
〒067-0059 北海道江別市萌えぎ野西29番地15
※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
お問い合わせ・コメント