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「ウェンディーズ・ファーストキッチン」のフランチャイズ経営の強み・独立開業メリット
- 「ウェンディーズ・ファーストキッチン(Wendy’s・First Kitchen)」は、
ウェンディーズと、ファーストキッチンの、それぞれの強みを合わせたコラボ業態である。 - ウェンディーズは、世界30カ国で約7000店舗もの規模で運営している、
グローバルブランドであり、アメリカで第2位の売上規模になっている。
それに対して、ファーストキッチンは「日本国産のハンバーガーブランド」
として、独自の商品開発が行われて成長したチェーン店である。 - このコラボ業態が生まれたのは、2015年の六本木が始まりである。
直近では順調に店舗数が増加しており、合計で56店舗もの規模に成長している。
東京 | 24店舗 |
神奈川 | 11店舗 |
埼玉 | 7店舗 |
千葉 | 2店舗 |
群馬 | 1店舗 |
関西 | 9店舗 |
北陸 | 1店舗 |
中部 | 1店舗 |
- 実際に複数店に訪問をしたが、出店形態は幅広く、大きく4つのタイプが存在する。
当然物件によって、変動するが、ドライブスルー型の店舗は広大な立地を必要としているのに対して、
ショッピングセンターのフードコート店舗などは、比較的小規模での出店である。
・ショッピングセンターのフードコート内(約12~15坪程度)
・ショッピングセンターのレストランコーナー(約35~60坪程度)
・商業ビル、複合ビル内(約35~60坪程度)
・ドライブスルー(約400坪程度) - コンテナを活用した「トレーラー店舗」は、マスメディアでの注目度も高く、度々取り上げられている。
日本においては新規性がある一方で、既に海外で多数の出店実績がある。
コンテナを活用するため「移動が可能な店舗」であるため、店舗型ビジネスでありながら、商圏の変更ができる。
原状回復作業が必要ないため、仮に撤退をすることになったとしても、低コストである。
トレーラー店舗であれば、空きスペースを活用した出店も行いやすいため、戦略の幅も広い。
また、コンテナをつなぎ合わせることで、広さの調整などのアレンジもしやすい。
コンテナの活用であれば、短期間で出店ができることに加えて、
「低コストで出店ができる」点がメリットとして挙げられる。
エアコンの効きが良いため、光熱費を抑えられる事も利点だ。 - 「ウェンディーズ(Wendy’s)」は、1969年に創業されており、
長い歴史を有していることからも、ブランドの認知度は世界でも高い。 - ハンバーガーチェーン店としては、比較的、高価格帯の商品が多いが、
価格に裏付けされた、ボリューミーで多様な商品が受け入れられている。
価格戦略において「安売りをしない」方針のモスバーガーとの親和性が高い。 - 商品群が、ハンバーガー・パスタ・サイドメニュー・ポテト・ドリンク・シェイク・フロート・デザートなどと幅広い。
多様な商品が用意されていることから、朝・昼・晩など時間帯問わず安定した集客を実施できている。
デザート類などにも力が入れられていることから、昼食と夕食の間の時間帯に関しても、カフェ利用として顧客獲得ができている。 - ウェンディーズの商品は、四角いパティが使われた、
ボリューミーなハンバーガーを強みとしていることから、男性顧客が多い。
それに対して、ファーストキッチンは、デザートやパスタ・フレーバーポテトなどの女性向け商材が多いことからも、相互補完関係が高い事も、この業態が成長している理由である。 - ファーストキッチンは、トレンドを意識した商品開発力が高いことが特徴である。
例えば、タピオカブームなどが起きた際にも、業界内でも素早くメニューに取り入れた事で事業を伸ばした。
競合他社よりも、広告宣伝費をかけない代わりに、このような新規商品開発や、商品開発速度に強みを持っている。 - セルフレジをはじめとしたシステム投資なども、業界内で早いタイミングで導入をしており、
コロナ禍への対応はもちろんのこと、労働人口の減少という大きな課題に対しても対応を実施している。 - セルフレジは、日本語・英語・韓国語・中国語に対応をしており、
アフターコロナのインバウンド需要に対しても対応を先回りで行っている。
特にウェンディーズは、グローバルでの認知度が高いことからも、親和性の高い施策となっている。 - 顧客のスマートフォンからも注文ができるように、モバイルオーダーも推進されており、
従業員のオペレーションを簡略化することで、人件費の抑制や、新規採用における採用コストの削減に寄与させている。
ピークタイムでも、多くの顧客を捌けることから、従業員から見た際のメリットも大きい。
顧客側にとっても、モバイルオーダーのメリットは大きく、感染リスクを抑えつつ、
待ち時間が軽減されることで、ストレスを減らすことができるため、
リピート率や、利用頻度の向上に寄与させることができる。 - アプリ限定クーポンなどをフックに、アプリ会員の数も増加させており、スマートフォンへのプッシュ通知などを活用したマーケティングが行われている。
- ウーバーイーツや出前館をはじめとした、デリバリーサービスを広く活用している。
「ウェンディーズ・ファーストキッチン」のフランチャイズの弱み・事業課題、デメリット
- 直近トレーラー型の店舗の注目度が上がっているが、
コンテナは細長い形状となっている事から、
従業員の移動がし辛く、オペレーションに工夫が必要である。 - 既に海外での成功実績もあることから、オペレーション面でのノウハウの横展開が重要となる。
- コンセプトのユニーク性からも、店舗数は順調に拡大傾向であるが、
店舗の総数だけで見れば、まだ導入期であり競合他社よりも少ない。
しかし新規出店を検討するオーナー・新規事業を検討する法人にとっては、白地エリアが多いことがメリットと言えるだろう。
会社概要
会社名
ファーストキッチン株式会社
代表者氏名・代表取締役社長・経営者
代表取締役会長 アーネスト・M・比嘉
代表取締役社長 紫関 修
事業内容
ファーストフードチェーンの経営及びフランチャイズ事業の展開
設立年・創業時期
1977年9月
資本金・総資産
5,000万円
従業員数
正社員 : 180名
アルバイト・パート : 3,000名
本社・支社・事業所・製造所・所在地・国内店舗数
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-34-1 新宿御苑前アネックスビル5F
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
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