食パン専門店、一本堂のフランチャイズ(FC)の独立・開業・起業情報を開業資金や収益サポート体制、口コミ・評判まで徹底解説!/ifc株式会社

はじめに

少し前までは食パン専門店という業態はありませんでしたが、2013年あたりから徐々に増えてきました。
食パン専門店は大きく分けると「プレゼントがメインの高級食パン」と「自分の家庭で食べる専用の常用食としての食パン」と二つの種類があります。
前者の「高級食パン」の市場は、ややブームも落ち着き、市場も下火になりつつあるのですが、
一本堂の場合は、後者の日常食となっていますので、根強い人気がある業態となっており、業界トップクラスの企業です。

そんな一本堂のフランチャイズの強み、弱みなどについて徹底的に解説をしていきます。

目次

【食パン専門店、一本堂】の経営の強み・独立開業メリット

多彩な食パンを取り揃えていること

流石「食パン専門店」と掲げているだけあり、細かく分けると30種類くらいの食パンを作っているのですが、
一本堂のパンは大きく分けると3つのカテゴリーに分かれています。
各カテゴリーごとに、違う強みを持っており、随時新商品が開発されています。
出店する地域の特性に合った、食パンを提供することによって、客単価やリピート率の向上に寄与させることが出来ます。

添加物が入っていない「無添加プレーン食パン」

一本堂の食パンは、通常の食パンとは違い、添加物を入れていない無添加の食パンになっているため、赤ちゃんの離乳食としても人気なくらい安心安全な食パンです。

レーズンや、小豆などが入った「デザート食パン」

レーズンや、小豆、カフェオレ、チーズといった多彩な材料が練り込まれた食パンです。

高機能食パン

食物繊維やたんぱく質など栄養も豊富で、糖尿病が気になるような方向けの低糖質の食パンや、
カルシウムが多く入っている、The「穀」食パン(ざっこくしょくぱん)など、機能面に優れた食パンです。

競合を寄せ付けない「焼きたて食パン専門店」であること

一般的なパン屋の場合、食パンはあまり注力していないこともあり、あくまでも主力商品は菓子パンや惣菜パンに特化をしていることが多いです。
高価格帯の食パン専門店とはターゲットにする顧客が、そもそも全く違うため、競合しません。
単純に食パンを扱っているだけのコンビニなどよりも高品質の食パンを提供しますから負けません。

そのため「お手頃価格×食パン専門店」というと、市場にプレイヤーが殆ど存在しない、ということに気がつかされます。
「食パンに特化」することで、街のパン屋にも勝てるし、コンビニのパンにも負けない構造を作り出しています。
継続性の高い市場として見込める、この市場については一本堂がトップ企業です。

廃棄率が低い

一般的なパン屋さんの場合、菓子パンやら、惣菜パンを毎日多種作る必要があるので、売れるものもあれば、売れないものもあり、廃棄率が高くなってしまう傾向にあります。
しかし、一本堂の場合は、多機能な食パンを取り揃えてはいるものの、あくまでも「食パンだけを売りにしている」ため、廃棄が少なく済むのです。

オープンアカウントではない

コンビニなどの経営の場合は、一度売り上げた収益を本部に入れる必要があるオープンアカウント制であることが多いです。
そのため、稼いだお金が実際に、オーナーの手元に届くまで2ヶ月程度かかることが珍しくありません。
しかも、売上が全て手元に届くのではなく、家賃、材料費、電気代、賃料などの諸々のコストが全て引かれた後のお金が手元に戻ってくる形になるのです。
脱サラして開業する経営者は多いですが、サラリーマン生活をしていると、この辺りの現金の動きを気にする機会が少ないので知識不足で苦労をするポイントになっています。
しかし一本堂の場合は、そのようなオープンアカウント制を採用していませんので、資金繰りが比較的、楽にできるという側面があります。

一般的なパン屋(ベーカリー)よりも、高利益体質である

原材料費が高く、人件費が安い

売上に対して40~45%程度が原材料費になってくるのですが、これは一般的なパン屋と比較するとやや高めの想定値になっています。
一般的なパン屋では、小麦に、塩や砂糖を入れてミックスしながら生地を作ったりする必要があり、この部分に毎日時間や手間がかかっています。
しかし、一本堂の場合は、そのような職人技で、かつ大変な業務を簡略化しており、未経験でも開業ができるような設計にしてあります。

そのような背景から原材料費だけ見てしまうと、通常のパン屋よりも高く見えるのですが、
代わりに、通常のパン屋が生地を作り、焼いたりする部分で大きくかかる人件費が低くできるのです。
原材料費が高く見えるのは、生地をこねくり回すような部分の人件費のカット分が原材料に乗っているからだと考えるべきです。

大切なのは、短期的な原材料費ではなく、最終利益である、ということを頭に置きながら経営をするようにしましょう。

家賃が安く、販売員の人件費も少ない

一般的なパン屋の場合は、多くの種類のパンを製造する関係からも、店舗がかなり広めであることが多いです。
しかし、一本堂の場合は、扱う商品は基本的には食パンだけですから、比較的小規模な店舗で経営をすることが可能です。
広さは店舗にもよりますが、12坪くらいの広さで経営することが出来ます。

また、店舗の大きさが小さければ、陳列や、会計などをする販売スタッフも少なくて済みますので、一般的なパン屋の経営と比較するとアルバイトやパートの人件費も安く抑えることが可能です。夫婦で出店をする場合だと、また人件費も変わってきますので、その辺りは個別の事情で変わってくる部分になります。

設備投資額が少ない

一般的なパン屋の場合は、多くの種類のパンを製造する必要があるので、それらを作るのに適した設備も多く必要になってきます。
しかし、一本堂の場合は、扱う商品は基本的には食パンだけですから、投資する設備が少なくて済みます。

リピーターが多くできるので、広告費が低い

一本堂では、お手頃価格で、品質の高い食パンを提供するため、実に80~90%がリピートをしてくださる商売です。
このリピート率は、どの業界のビジネスと比較しても突出して高い水準です。
戦略とは「捨てること」と同義ですから、食パンだけに特化することで、ここまでの恩恵が受けられるようになるわけです。

しかし、いくらリピーターが多いとはいえ、そもそも新規のお客様が来店をしてくださらなければ、リピートをしてくれるお客様もできません。
そのため、オープン直後は、少額のチラシなどの広告を行う必要がありますが、事業運営に必要なリピーターの母数が貯まれば継続的に広告費を踏む必要がありませんので、一般的な事業と比較して、売上高に対する広告費は極めて低いと言えるでしょう。
しかし、出店するエリアが、地域特性上、引越しが非常に多いなどの事情があれば変わる部分だとは思いますので、出店する前に必ず相談をしてから決めるべきです。

多店舗展開が可能である

お店の広さも10坪程度ですし、他のフランチャイズと比べると初期投資額も小さいので、多店舗展開を行うことが可能です。

【食パン専門店、一本堂】の弱み・事業課題、デメリット

手抜きの商品を継続的に出してしまった時のダメージが大きい

一般的なパン屋は、高い家賃と、高い人件費と、長い修行期間があることが前提になっていることも多く、それらの背景によって多くの種類のパンを提供をしています。
そのため、その幅広い商品があるおかげで新規集客が出来ている側面もあり、ある意味では「商品の種類だけお客様からチャンスをもらえている状態」とも言えます。
「あそこのパン屋は、食パンは美味しくないけど、カレーパンだけはなぜか美味しいから通う」みたいなイメージでしょうか。
客単価などを無視して、単純にリピートだけをしていただくためには、数多くのパンの中から、一つだけ指示をを得れば良いのです。

それに対して、一本堂は原則として食パンだけを提供しているため、その売りの食パンを、しっかりとした品質で提供できなければ、リピート率に大きく影響が出てしまいます。

もちろん、本部としては未経験でも、ちゃんと高品質の食パンを作れるように、工夫された原材料を提供してくれてはいるのですが、焼き加減など、オーナー側のミスによって品質を落とすようなケースまでは、流石に防ぐことはできません。
一本堂の本部が提供する原材料や、研修制度などは非常に優れたものではありますが、性格的に継続して努力をすることが出来ないような人は向いていないです。

【食パン専門店、一本堂】の事業機会

少子高齢化とも相性が抜群

最近は、比較的固めの食感のパンが多くなっているのですが、一本堂のパンは比較的高齢者の方に好まれやすい、ふわふわのパンとなっているため、日本のマクロ環境を考えると強みになってくるポイントになっています。

市場規模が大きくなっており、安定感のあるマーケットである

パンは、今や米と並ぶくらいの主食の地位になっていますが、実際平均支出額を米と比較すると、
米が年々下がってきているのに対して、パンに対しての支出額は増加傾向にあります。
何よりも、いきなり日本人がパンを食べなくなる事は考え辛く、非常に安定性の高い市場というのがメリットです。

【食パン専門店、一本堂】の事業脅威

高級食パンブームの下火

飲食でのフランチャイズを検討されている感度の高い読者であれば、「高級食パンの閉店ラッシュ」「高級食パンのブームは終わる」などは一度は聞いたことがあると思います。

この影響で直近「食パン専門店市場が全て下がって、失敗をしている」という誤解が出たりしますが、
下がっているのは主に前者の「高級路線の食パン専門店」です。
高級食パンは市場における参加者が全員儲かるような適正値としての店舗数を超えてしまい、いわゆる「オーバーストア」という状態になってしまいました。

飲食業界にありがちな事象ではあるのですが、店舗数が短期間で増えすぎることによって、儲かる会社の数も減ってしまう、という状態です。
高級食パンは、流行り出した時は手土産として商談の時などに珍しがられることが多かったのですが、店舗数が短期間で増えすぎたので「また、高級食パンか・・」という形で、一気に市場で飽きられてしまったのです。

朝が早い

一本堂の場合は、商材が食パンだけなので、一般的なパン屋と比較すると準備が極めて楽です。
パンが焼きあがるまでは、3~4時間程度かかることが多いので、10時にお店を開店するとしたら、6時くらいからは働く必要があります。
しかし、一般的なパン屋さんだと、たくさんの種類のパンを、店舗の広さに応じて数多く焼く必要があります。
そうなると、午前3時とか、午前4時くらいから働き出さなくてはならない事になります。
もちろん大変な事は沢山ありますが、朝働き始める時間だけを考えると、一本堂の仕事は非常に楽だといえます。

開業前、開業後のサポートやフォロー(研修支援など)

一本堂の食パンを作れるように、研修を2週間実施してもらうことになります。
また、開業後も経営のアドバイスをしてくれるスーパーバイザーがつきますので、相談をすることが可能です。

収支モデルの目安・収益事例(月)

売上高:2,500,000(売上対比:100%)

原材料費:1,125,000(売上対比:45%)

売上総利益:1,375,000(売上対比:55%)

人件費 (パート・アルバイト):350,000(売上対比:19%)

地代・家賃:170,000(売上対比:9%)

水道光熱費:60,000(売上対比:3%)

広告宣伝費:20,000(売上対比:1%)

のれん代:50,000(売上対比:3%)

その他(通信・雑費等):40,000(売上対比:2%)

経費合計:690,000(売上対比:28%)

営業利益(償却前):685,000(売上対比:27%)

※各諸経費は、実際の運営状況で変動します。

※月額の のれん代=売上の3%、上限5万円

開業資金総額、開業費用総額

合計約1500万円程度で開業が可能です。

のれん代(ロイヤリティ)は、1店舗に付き月売上の3%(上限5万円、税抜)となっています。

オーブン ¥1,550,000 食パンの焼成機

ホイロ ¥640,000 食パン生地の発酵機

スパイラルミキサー ¥950,000 攪拌装置

ミニモルダー ¥590,000 食パン生地の成形機

分割丸目機 ¥2,600,000 食パン生地の全自動分割機

縦型冷凍冷蔵庫 ¥300,000

パンスライサー ¥120,000

その他設備機器 ¥200,000 2層シンク、シェルフ

搬入,設置工事費 ¥500,000 条件により変動

水素水発生器 ¥160,000

什器備品関係 ¥716,000 食パン型等

設備関係小計 ¥8,326,000

物件取得費(賃料) ¥1,500,000 家賃15万円×10ヶ月(12坪程度で仮定)

内装工事費 ¥3,500,000 (業者指定無 工事内容により金額変動有)

物件関係小計 ¥5,000,000

加盟金 ¥1,000,000

開業研修費 ¥500,000

開業支援費用 ¥200,000 開業時の技術者等の派遣

木製看板代 ¥80,000

加盟金等小計 ¥1,780,000

総合計 ¥15,106,000

※あくまでも概算で保障するものではありません。

※設備内容、物件条件等で変わります。

※機械その他費用は変更になる場合があります。

※分割丸目機はオプション扱いです。

加盟の不安や、失敗(閉店/廃業等)の要因と対策

受注予測が雑である

「パン屋の経営が厳しい」と言われるポイントの一つは「受注予測」にあります。お客が来ないことばかりが心配されがちですが、一本堂の場合はリピーターが多いので、どちらかというと、こちらを経営課題にすると良いでしょう。

もちろん確実に儲かるフランチャイズはないのは前提ではありますが、一本堂の場合は、先も挙げた通り「あくまでも食パンに特化している」ビジネスモデルであるため、扱うパンの種類が、通常のパン屋さんと比較すると非常に少ないです。
そのため、受注予測が立てやすくなり、結果として廃棄率が低く済むという失敗回避のための事業戦略が考え抜かれている業態になっています。


そのような強みは、事業計画の中で盛り込まれてはいるものの、実際に現場で立ち、生産量を決めるのはオーナー自身ですから、中には受注予測の精度が低く、廃棄を多く出してしまうケースもあります。
廃棄を少なくするためには、自分の店舗に来てくださるお客様のニーズをしっかりと分析して、発注量を決めていく地道な経営努力が求められます。

加盟後の儲かる成功のポイント

受注精度を上げること

先に挙げた受注予測の精度を上げることが大事です。
店舗に来てくださる地域のお客様の、年齢層、性別、天気などを加味した上で「今日は、今週は、今月は何が売れやすいのか?」という問いを常に自分の中に持ち、精度を上げていけると、廃棄率も低くなりますし、お客様満足度も上がることでリピート率の向上にも寄与します。

素直さ

最近は加盟したら、その後は放っておかれるようなスタイルのフランチャイズも増えていますが、一本堂の場合はスーパーバイザーが付きます。
そのため、都度アドバイスをしてくれることになりますので、そのアドバイスをしっかりと真摯に向き合えるオーナーの方が成功確率は高くなります。

手を抜かないこと

先にも詳しく挙げましたが、リピーターの多さによって成り立つ事業です。
そのため、信頼を失うと、事業を成立させるために必要な集客数になるまで時間やお金や、労力がかかります。
だから普段から手を抜くことなく、焼き加減ひとつとっても、丁寧にやり続ける真面目さが必要になります。

フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価

美味しくて毎週のように買ってます!
味や食感が好きで全種類制覇したいです!

食パン専門らしく、時間帯や曜日で販売しているパンが異なる。素材にも配慮して健康志向なのが嬉しい。初めて行ったが、プレーンではなく高密度食パンを購入。ついでに粒あんとフレンチトーストも。店員さんの接客も好印象。(スライスは枚数指定可能)個人的に高級食パンの店より断然印象が良かった。大体400〜500円位の印象。是非また行きたい。実食してみると、高密度の名の通り食べ甲斐がある。生地はフニャフニャしておらず、厚切りを差し引いても腹持ちも良い。程よいか噛み応えがあって、それもまた美味しく感じる。一緒に買った粒あんは甘さは控えめで程よい。餡に含有されてる水分を抑えてるのかな?と思った。あまり行けないが、次回行く時はレーズン食パンを買ってみたいと思う。

一本堂のブラックペッパーチーズ、想像以上にペッパー感がある!!!美味しい!!

前職の先輩が美味しい美味しい言ってよく丸かじりしてる笑

一本堂のデニッシュとかいう食パンにあるまじき950円のを買ってみたけど、美味しすぎる。。。。

扱う食パンがお店ごとでも違う感じが。今日は、ココア生食パンと、北海道あずきの食パンを購入。パンの大きさで考えれば、財布に優しい感じはやっぱりあります。種類の豊富さを考えると、食べ比べてコンプリートしたく思います。

パン屋の修行は何年?

一人前のパン職人になるための修行の期間は通常早くても3年から、遅いと10年程度必要と言われています。
もちろんどこまでのレベルを目指すのか、という話もありますが、寿司業界などと近しく「教えてもらうのではく、技を盗む」必要があることが多く、結果として修行期間が長くなってしまうのです。
しかし、一本堂のフランチャイズの場合は、食パン研修期間はわずか2週間で済みます。

一本堂食パンの店舗数は?

当然タイミングによっても違いますが、現在の出店数は、約100店舗程度です。

直営店の数は?フランチャイズの比率は?

直営店舗は3~5店舗前後です。
そのため、ほとんどのお店がフランチャイズによって運営されています。

売れ残ったパンはどうなる?

大前提として、残さないように売る努力をします。しかし、それでも残ってしまった場合は、パン屋ではラスクやサンドイッチに加工をして提供することが多いです。

「一本堂」の読み方

高級食パンのフランチャイズなどとも間違えられることが多い同社ですが、意外と読み方についても間違えられることが多いです。
「焼きたて食パン専門店 一本堂」と表現するのが、一般的ですが、下記によくある間違った表現例を記載しておきます。

間違った記載例

・1本堂
・ipponどう食パン
・一本道

フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。

※各種情報は調査時点のものです。一部企業の公式ホームページからの情報を元に作成していますが、独自の調査による分析も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。

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