コメダ珈琲のフランチャイズ(FC)の独立・開業・起業情報を開業資金や収益サポート体制、口コミ・評判まで徹底解説!/株式会社コメダ

はじめに

コメダ珈琲の発祥の地、名古屋は喫茶店に行く習慣が根付いたエリアであり、脱サラをして喫茶店を始める人が非常に多い特性があります。

その激戦区の名古屋から全国に出て、圧倒的な業績を叩き出しているコメダ珈琲店では、

実は直営店舗は30店舗程度のみで、全店舗の96%以上がFCとなっており、全国の店舗数が約1000店舗になった今も成長の一途を辿っています。

コメダ珈琲店の人気の理由や、事業としての強みなど、多角的に分析をしました。

飲食業のビジネスを考えるにあたり、重要な論点が多数出てくるため、

コメダ珈琲に限らずカフェなどをはじめとした、飲食系フランチャイズ開業をする方にとっては必読のレポートになっています。

目次

コメダ珈琲の強み・独立開業メリット

くつろぎやすい、ゆったりとした空間

珈琲所コメダ珈琲店は、家庭のリビングのようにくつろげる空間を目指しています。

そのため、隣の席が気にならないように、仕切りや距離が調整されていたり、
座り心地の良いソファーや、レンガや気をふんだんに使われた内装によって過ごしやすい環境になっています。

ドトールやスターバックスとは違い、新聞や雑誌も用意されています。

いつも同じ味の珈琲を楽しめる信頼感、
ゆったりとしたテーブルやソファーでのくつろぎ、
いつでも、来店しやすいお店であり続けることで得られる安心感など、
コメダ珈琲店は、カフェ業界の中でも独特のポジションを築いています。

驚異的な、リピート率の高さ

コメダ珈琲は「飲食業」ではあるものの、過ごしやすい場所を提供するという意味合いからホテルに近い「不動産業」的な側面もあるのが特徴です。

コメダ珈琲では、滞在時間が長く、お客様は1時間以上いる事が多いです。

そのため一般的な飲食業だと経営指標として「回転率」が重要とされることが多いのに対して、
非常に逆説的な戦略を取っており「回転率を落とす変わりに、リピート率を上げる」という戦い方をしています。

当然、全く回転率を追っていないわけではないですが

「お客様にどう気持ち良く、くつろいでいただけるか?」ということを最重視しており、

そのおもてなしの精神が、結果として驚異的な来店頻度の高さに通じるわけです。

とはいえ戦略はエリアによっても異なっており、コメダ珈琲の中でも都市型の家賃が高いビルの中の店舗に関しては、ある程度、回転率に対する重要度が高く運営がされています。

広告費を使わずに集客できる

コメダでは基本的に広告費を大きく使うことがありません。

特に新店舗のオープンをする際は、オープンしたばかりで従業員のオペレーションの熟練度が低い状態なのもあり、お客様に不快な思いをさせないためにも、あえて集客数を減らします。

そのためにも、あえてオープン日は集客数を減らせる平日に集中させることが多いです。

コメダはリピーターが多い事業なので、集客数を増やして、お客様満足度を下げてしまうと、リピート率が下がってしまい、結果として生涯利益額が減ってしまいかねないのです。

またオープンで不慣れなのはオーナーだけではなく、従業員にとっても同じです。

そのため、いきなりオープンから忙しくし過ぎると、実は顧客満足度だけではなく、従業員満足度も下がってしまうことから、退職率が上がってしまいます。

近年、飲食業界の人材採用は困難になっていますから、従業員への配慮もできていなければ、一流の経営者には慣れません。

オープン初期から、集客数を増やしすぎず、徐々にリピーターの総数を増やしていくことは、お客様、オーナー、従業員、三方でメリットのある方針と言えます。

ただし立地によっても集客力は違いますし、オーナーの経営判断による部分ではあるので、中には初期から広告としてチラシやティッシュ配り等のマーケティングを実施する箇所もあるようです。

開店時や、1周年記念等のタイミングでチケットを安く提供したりすることもあります。

集客ができる年齢層・利用シーンの幅が広い

コメダ珈琲は、シニア層から子連れだけではなく、1人の利用まで幅広い客層に支持されています。

友人や家族と一緒に来て過ごすこと人も多いですし、テーブルが広いことから、ビジネスマンが商談や、次の商談までの準備をする場所として利用したり、学生が勉強の場所として活用されることが多いです。

机が大きいとパソコンや、教科書、本などが広げやすく、ストレスなく利用ができます。

ただし、店舗によっては、ややお客さんの割合には偏りがあり、都心であれば、サラリーマンが多いですし、ロードサイドの利用に関しては、女性やシニア層が割合としては多くなっています。

筆者も個人的にもコメダのファンですが、それにはハッキリとした理由があります。

インターネットの利用の快適さです。

「Komeda-Wi-Fi」を選択すればコメダの高速Wi-Fiに接続できますので、インターネットを利用する場として優れているのです。

他店のチェーン店舗でもネットは利用できますが、安定せず、定期的に接続が切れてしまうことが多いので、

大切なデータが消えてしまい大変な思いをしたことがあり、

それ以来、私は作業をするときは必ずネット環境の良いコメダコーヒーを利用するようにしています。

コンセントもありますので充電ができるのも嬉しいポイントです。

最近は充電をするだけでも、お金が取られてしまいますから、どうせならばコーヒーも合わせて飲みながら落ち着いて作業ができる方がありがたいです。

1日、どの時間も安定して集客が可能である。

時間別に、それぞれ集客のフックになる商材があるため、1日どの時間であっても集客が安定して行うことができます。

モーニングサービスでは、すべてのドリンクに無料の、こだわりのトーストとゆで玉子を提供されることが有名です。

これが目当てで毎朝朝食を済ませるお客様も多いです。

これは、名古屋の喫茶店などでは、比較的当たり前の根付いた文化なのですが、名古屋以外のエリアでは、あまりこのサービスは一般的ではないので、珍しがる人が多く、割安感を感じる方が多いです。

昼と夜

スパゲッティーや、カツパンなどのボリュームのあるメニューは、お昼でも、夜でも大人気のメニューになっています。

カフェ業界の中では比較的、食事もしっかりと取れるようなメニュー構成になっているので、ファミレスに近いような形で利用がされるケースが多いのです。

とはいえ昼と夜だと、どちらかというと夜の方が集客数は減る傾向ではあります。

しかし、集客の波は立地によっても、やや異なっており都心の店舗に関しては、仕事終わりのサラリーマンや、学校終わりの学生などが勉強のために入店したりするので比較的、夜の時間帯も多く入ることもあります。

お昼過ぎ

シロノワールが1番有名なメニューの一つかもしれませんが、デザートだけ食べるお客様もいますから、ランチ利用が終わった後も安定的に集客が見込めます。

接客力の高さ

来店頻度が重要なビジネスであるがゆえ、接客には力を入れています。

オーナーが店長として、店舗に立つことも多いので、細やかな変化などにも気がつき易く、高いレベルのサービスを提供できます。

不景気に強い

先述の通りコメダ珈琲は、年代も性別も問わず集客できることから、景気に左右されずらく、長期で安定が見込めるビジネスであるという事が注目ポイントです。

よくカフェは、ビジネス客ばかりが中心だったり、お洒落さを追求するがゆえ、若者だけしか顧客にいなかったりする事も多いので、不景気に弱いブランドが多くあるので、この点は明確な強みと言えるでしょう。

好景気に強い事業は実は弱い?

コメダ珈琲は不景気に強い事業ではあるものの、逆に景気がよくなるから客数が伸びる、という事業ではありません。

好景気に伸びる事業は、評価が高いことが多いのですが、一概に断じてしまうのは危険です。

なぜならば景気に応じて、需要が変わってしまうと、そのぶん需要(客数)の急増に応じたオペレーションを変えたり、従業員を新しく雇ったりする必要も出るからです。

だから、コメダのような腰を据えた、息の長い事業として長期的な視点で運営できるフランチャイズは強いのです。

ドリンクと、食事の美味しさ

珈琲所コメダ珈琲店では、お客様に安心しておいしいコーヒーをお飲みいただけるよう、世界各国から厳選された豆を国内で焙煎し、独自の製法で珈琲を抽出しています。

また、こだわりのコーヒーとの相性を計算し尽くされた、ふんわりした食パンやカツパンは味も美味しく、ボリュームのあるメニューが多いため、単なるカフェとは違い、ランチや夕食などで利用する顧客が多いです。

単価としてはある程度高いものもありますが、自社製造のパンを中心として、手作り感のあるメニューが多く、量も多いので、結果としては割安感を感じてもらいやすい料理が多いです。

安定した原料調達力

コメダ珈琲本部としては、卸売機能に優れているので、世界情勢等の外部環境の変化にも強いです。

そのため、揚げ物や、野菜なども安定して本部から仕入れることが可能になっています。

しかし、野菜や卵などの生鮮食品に関しては、オーナーの希望があれば、独自に仕入れることも可能です。

飲食系の事業を既に運営していて、コメダには新規事業として参画をする場合などは、このように仕入れを別にした方がコストを抑えられる場合もあります。

しかし、コーヒーなどは本部から仕入れる必要があります。

オペレーションがシンプル

コメダ珈琲の店舗運営オペレーションは、非常にシンプルです。

メニューも頻繁に入れ替わるなどがありませんし、メニュー数自体も売れるものに絞って用意されているので、覚えることも少なく調理も楽です。

食材は本部から365日供給されますので、無駄な廃棄につながるような仕入れをしなくてすみ、在庫も適正に管理ができます。

配達頻度が高いというだけではなく、多くのメニューが同じ材料から作られることが多いので食材ロスは低水準の事業です。

コーヒーを入れるのが楽

コメダ珈琲では街の老舗の喫茶店的な雰囲気を出しつつも、裏側は非常に効率的な運営をされています。

最近はドリップする珈琲店舗などもあるものの、豆から抽出するような重いオペレーションでは、人件費が高くかかってしまい、販売価格にも転嫁しなくてはなりません。

豆で抽出しようとすると、豆の管理もこまめに行う必要がありますし、機械の清掃なども含めて経営の無駄が多く、結果としてお客様にもご迷惑をおかけしてしまうことも多いです。

一方コメダの珈琲は、本部の工場で抽出した液体を温めてお出しするオペレーションになっています。

コーヒーは同じ豆を使っても、どうしても作業者の熟練度によって味が変わってしまい易いのですが、

コメダのこのオペレーションであれば、どのお店に行っても安定した美味しい味で提供できることができます。

この「誰がどの店舗で入れても、同じ味を提供できる」という仕組みがコメダのリピート率の高さにも通じています。

採用コストが低く済み、教育コストも低く済む

1日を通じて、安定して集客ができるという事は、通常の飲食店と違ってランチタイムなどに集客数に偏りがないとも言えます。

そうすると、配膳や接客等をする従業員も、昼の時間だけ増やすなどの対応が必要ないため、必要以上に人材の採用をする必要がありません。

飲食店も業態などにもよりますが、1人あたりの採用単価は5~8万円近くまでかかる事が多いため、そのぶんの採用コストが低く済みます。

また、無駄に多くの人員を採用する必要がないため、そのぶん教育コストも低く済むこともメリットと言えるでしょう。

マネジメントする人数が少なければ少ないほど、一人あたりの人員に対するマネジメント工数を増やせるので、退職率を低く抑えることも可能ですし、接客等のノウハウ教育も丁寧に実施することが可能で、やりがいも感じてもらいやすいような関わりをしやすいという構造的な強みを持っています。

朝は7時から、夜は23時までの営業となりますので、準備としては、朝は6時から、夜は24時までとなりますので、その中でシフトを組んで運営をすることになります。

運営時間が長いので、トータルでの採用人数としては一定必要とはなりますが、時間別の集客数が予測しやすいぶん、無駄な採用をする必要がなく、採用コストや管理コストは抑えることが可能と言えます。

コメダ珈琲の弱み・事業課題、デメリット

コメダ珈琲の事業戦略に賛同できない人には向いていない

コメダでは回転率ではなく「お客様にどうやってくつろいでいただくか?」を重視していますので、その価値観に合わない思考のオーナーには向いていない可能性があります。

お洒落さを求める層の集客は得意ではない

一度でも行った事がある人であれば、伝わると思うのですが、正直な話「コメダ珈琲はお洒落なお店」ではありません。

そのため飲食店にお洒落さを求めるような、お客様の集客とはあまり相性が良いわけではないです。

とはいえ、最近は若者の間で「エモい」という言葉が流行していますから、エモーショナルで、どこか郷愁的な感覚に入れるコメダの人気も一部の若者からはあったりはしますので、一概に「若者全ての集客に向いていない」と断じることはできません。

最近はあえて、レトロな雰囲気で若者向けに店舗を改築するケースも増えていますから、コメダのデザインは時流に合っているとも言えるかもしれません。(流行に合わせて変えたわけではありませんから、本部が最初から意図したわけではないと思いますが「結果としてトレンドに合った店舗になっている」というイメージでしょうか)

顧客の来店あたり顧客単価が上げ辛い

居酒屋であれば、滞在時間が伸びるほど、追加注文が発生するので、来店あたりの顧客売上が伸ばしやすい事業モデルと言えます。

一方で、コメダ珈琲の場合は、来店してから追加の注文をするお客さんが居酒屋に比べると少ないので、比較対象を居酒屋などにしてしまうと、やや弱い部分だと言えます。

しかし、長く滞在しても罪悪感が無いカフェというのは独自のポジショニングであるため、先述の通り、リピート率が高くできる裏返しの弱みとも言えるため「戦略上、必要な弱み」と言えます。

初期費用が多く必要である

自己資金で全て賄うことは難しい額であるため、融資等の調達が必要になるケースがほとんどでしょう。

契約としても10年となっていますので、その期間で返済及び、投資回収を済ませてしまい、その後利益をどんどんと長期で稼いでいく、という事業となっています。

短期での投資回収には向かない

初期投資が比較的重い事業ではありますので、1年で投資回収が完了するような性質の事業ではありません。

その代わり競合も少なく、景気に惑わされる事なく、長期で運営ができますので、時間をかけてしっかりと「利益の総額」としては大きく見込める事業です。

結局短期で投資回収ができる事業は、参入も多くなりますので、稼げる期間としては短くなってしまいますので、利益総額としては小さくなりがちなのがフランチャイズビジネスの現状です。

コメダ珈琲の場合は、投資の回収まで早いと5年程度で回収できることもありますが、7年はかかると思っていた方がいいでしょう。

マネジメントが重要である

学生や主婦など、幅広い層の従業員が気持ちよく長く働ける環境を用意することが大切です。

そのため、マネジメント力が重要になってきますので、あまりそこが得意ではないオーナーはその技術を学ぶために少し時間がかかる可能性があります。

オペレーションが簡単であるという事は、強みでもある一方、ある意味では従業員を上手にマネジメントできていないと「同じことの繰り返しの毎日である」と感じさせてしまうリスクをはらんでいると言えなくもありません。

特に、自分が店頭に立たずに、運営をする場合は自分の右腕になってくれるような従業員を採用することが必要になります。

ただし、これは他の飲食にも言える共通項であるため、特にコメダコーヒー特有の弱みというわけではありません。

競合企業との違い、差別化要素

星乃珈琲、スタバ(スターバックス)、ドトールとの差別化ポイント

星乃珈琲とコメダ珈琲は、内装の作りも近しいところもありつつ、

コメダ珈琲は特に都心から離れるほど、部屋着に近いような、
比較的ラフな格好でも来店をするお客さんが多くなるので、
星乃珈琲、スタバ、ドトール、いずれと比較しても、コメダコーヒーの方が入りやすい印象の店舗設計を作れています。

また、スタバなどは、コメダよりもテイクアウトで利用する顧客が多かったり、

お客さんの層としても、おしゃれな雰囲気を求めて利用をする事も多いです。

そのため、コメダを利用する顧客層とスタバの顧客層は異なる場合も多く、上手に棲み分けができていると言えるでしょう。この顧客層の違いは、ドトールとも同様です。

事実、コメダの近隣にスタバやドトール、星乃珈琲店が出店している事も多いですが、

そのような状況下の店舗でも、しっかりとコメダのフランチャイズ店舗では収益を出して運営ができています。

従業員(正社員)、アルバイトの採用集客について

営業時間も最後まで残る場合は、帰宅時間が遅くなってしまう事はあるものの、

お酒を使うようなお仕事ではありませんので、

学生の場合は、子供を心配する親御さんからの評判も良いですし、

奥さんが働く場所としても、旦那さんが安心して応援をしてくれるケースが多いです。

そのような安心感からも、コメダ珈琲は職場としての評判が非常に良く、求人をする場合も人を採用しやすいという強みを持っています。

制服も素敵なデザインなので、女性からの人気も高い職場です。

一方で、採用激戦区に出店をしてしまうと、時給を上げたりしなくてはならないケースもあるので、

出店エリアの選定を行う場合は、そこまで見据えて意思決定をする必要があります。

加盟条件

加盟金

加盟金:300万円

加盟をする場合の必要となる費用で、2店舗目以降を展開する場合は、半額の150万円で済みます。

加盟補償金

金銭債務担保のための預かり金として、加盟補償金が必要となります。

連帯保証人の人数によっても変動しますが、例えば、保証人が1人もいない場合であれば、900万円が必要で、2人以上の保証人が着く場合は300万円で済みます。

個人事業主として契約をする場合は親などにお願いをすることが多いです。

研修費用

開業研修に必要な費用として、50万円が必要です。

3ヶ月程度の研修を3名で研修を受けることが可能です。

ただし、研修期間中の交通費や人件費はオーナーの負担となるので、多めに資金の準備をしておきましょう。

こちらで実際の業務を経験することでスムーズな開業後の立ち上がりが可能になります。

店舗施工指導料

店舗の工事を行う際に、施工管理が必要になるので、ここを本部の社員が行う際の人件費となります。

ロードサイドで独立する場合は、350万円で、ビルイン店舗の場合は200万円が必要になります。

定額ロイヤリティ

競合のコーヒーチェーン店のフランチャイズと大きく違うのは「ロイヤリティの仕組み」です。

コメダ珈琲店は、店舗の売上に連動しない、席数に応じた定額のロイヤルティ制度を採用していることで有名です。

売上が増えたら全てオーナーの取り分になるので、努力をすればするほど報われる仕組みになっています。

1席あたり1500円とリーズナブルな設定をされてますので、

例えばテーブル席であれば、1つにつき4席程度であることが多いので、その場合は6000円となります。

座席数が100であれば、月に15万円の固定ロイヤリティとなります。

座席数に応じてロイヤリティが変動してますので、概ね店舗の規模感が小さくなれば、そのぶんロイヤリティもしっかりと下がるので安心して運営を開始できます。

金額が固定費となるので、事業計画が立てやすいのも大きなメリットと言えるでしょう。

開業の必要資金

ロードサイド型なのか、ビルイン型なのかによって大きく必要資金が変わって来ます。

ロードサイド型

マクロ環境等も違うことから、諸々費用はタイミングによっても変わりますが、

結論としては、合計で9000万〜1億数千万程度必要です。

建築及び内装工事費用は、7500万〜8000万程度必要になります。

加盟金等の諸々フランチャイズ費用としては、合計1000万程度。

その他、店内備品や、求人広告費などのコストは450万~500万程度が必要となります。

敷地面積:350坪

店舗面積:60坪

駐車場台数:30台

席数:96席

家賃:80万円

ビルイン型

こちらもマクロ環境等も違うことから、諸々費用はタイミングによっても変わりますが、

結論としては、合計で5800万程度は必要となります。

内装工事費用は、4500万円前後は必要になります。

加盟金等の諸々フランチャイズ費用としては、合計850万程度。

その他、店内備品や、求人広告費などのコストは450万~500万程度が必要となります。

店舗面積:50坪

席数:70~75席

家賃:90万円

※上記には敷金礼金、補償金、前家賃などは含んでいない点に留意。

出店方法、タイプの詳細

郊外のロードサイド店舗

都内でしかコメダを利用したことがない方は馴染みがないかもしれないのですが、

郊外型店舗は、開放的な店内となっており、ログハウスのようなデザインの店舗になっています。

土地としては300~450坪程度で、建物は60坪程度の広さで、駐車場には30~40台が停めることができる大規模店舗です。

看板も大きく「コメダ珈琲」と訴求されており、非常に特徴的な外観と内装になっています。

エリアによっては、おひとり様のお客様も多いので、カウンター型の店舗も多く設置されています。

ビルインタイプ

都内での出店の場合は、ロードサイド型のように広い土地を抑える必要はありません。

40~60坪程度のエリアで、1階か2階での出店となりますが、都心部での出店の場合は、家賃などの兼ね合いからも、2階などの出店が多いです。

看板などは必要にはなってきますが、2階であってもコメダのブランドがあれば集客も可能です。

ショッピングセンター型

こちらもビルインタイプと同じく、40~60坪程度の広さでの出店方法です。

ショッピングセンターの集客力も利用できるモデルになります。

社員独立制度とは?メリットは?

コメダ珈琲店は、飲食業界の中でも初期投資が非常に大きいフランチャイズといえます。

そのため加盟店オーナーは、法人のオーナーが多いという特徴があります。

フランチャイズ業界でも圧倒的な人気を誇るコメダには、

個人での開業をしたいニーズが多くあるのですが、資金面から断念をしてしまうことが多いという実情があるのです。

そのため、そんな個人のために「社員独立支援制度」が用意されており、これを利用して加盟をすることも可能になっています。

社員独立支援制度のメリットは大きく分けて3つありますので、

それぞれについて下記で解説します。

給料をもらいながら、必要なスキルを学ぶことができる

業界未経験で、資金に余裕がない状況でも、

コメダのオーナーになりたいというやる気のある加盟希望者向けの制度です。

まずはコメダに契約社員として6ヶ月契約で入社して、

給料をもらいながら店舗運営や経営のノウハウを身につけられ流のがメリットです。

運営にあたり習得しなくてはならない各ステップごとに、

検定が用意されており、そちらに合格しつつも、

店長として問題なく、運営ができるようになった時は大きなメリットが提供されます。

加盟金と、研修費用の免除

加盟金の300万円に加え、研修費用の50万円の合計350万円が免除してもらえます。

資金調達のサポート

コメダの本部が金融機関と連携をして、資金調達のサポートをしてくれます。

事業計画などは本部から共有をしてもらえます。

社員独立制度の利用の流れと、注意点

社員独立制度は、元々は社内で独立がしたい人に向けた制度として生まれたのですが、

歴史としては浅く、まだまだ制度としてはできたばかりのものです。

契約社員として、採用されたから、必ず制度を使えるという訳ではない事はあらかじめ認識をする必要があります。

制度の利用の流れとしては、問い合わせ後に、エントリーシートを提出し、履歴書や、職務経歴書を提出し、

面接を行い、平行し体験入店や、既存店舗への視察を行った上で、レポート提出などを行います。

その上で、店舗の店長のコメント等も参考にしながら、次のステップに進めるかを判断していきます。

その後、本部のトップマネジメント層との面談等を行い、採用の内定が決まり次第、6ヶ月の契約社員として働くことになります。

契約上は、まず6ヶ月で契約をするものの、基本的には1年間くらいは社員として働くことになるのが多いようです。

経験値やスキル次第ではあるのですが1年間でも、かなり早い方で、

元々の飲食店経験があるような人であっても、1年半くらいかかるケースもあるようです。

しかし1年半であっても必ず社員独立制度を受けられる水準になれる訳では無いことに注意しましょう。

面談段階や、体験入店など慎重に進められるようになっており、

実際のオープンまでに双方認識の齟齬があり、円満な形で途中で加盟をやめるなどもあります。

いきなりオープンをしてしまうと、後戻りがし辛いですから、

お互いのメリットのためにも、この仕組みは非常に有意義なものとなっています。

やはり当然ではあるのですが、飲食業界などに経験がないと、

なかなか現場のイメージが湧かない方もいるのでしょう。

開業にあたり必要になる資格なども、社員として働いている最中にぜひ取得するようにしましょう。

ステップ①

キッチン業務や、ドリンク業務などを3ヶ月程度経験を重ねます。

ステップ②

時間帯責任者レベルの挑戦となりますので、

ピークタイムのオペレーションを回せるようになる必要があるのですが、

この期間がある程度時間がかかります。

ステップ③

店長の補佐役として、店長として店舗運営ができるようになるかが求められることになります。

社員独立制度を利用する際の、入社の条件

月給・年収

基本的には月給は28万円となっており、経験スキルなども考慮しながら決定がされますが、年収としては340〜350万円程度となるケースが多いです。

休日・休暇

有給などの支給もあり、年間休日としては112日となっています。

昇給

原則としては昇給はありませんが、経験などによっては、契約の見直しなどのタイミングで実施されます。

店舗手当や残業代などはしっかりと出るので安心してください。

注意点

6ヶ月単位での更新のルールとなりますので、諸々の事情を参考にしながら更新判断はされていきます。

途中段階で、加盟希望者から継続を断るケースもあれば、逆のパターンもあります。

建築支援制度

コメダ珈琲のフランチャイズでは、大きな資本を必要とすることから、もう一つ制度があります。

それが「建築支援制度」です。

個人、法人を問わずに利用できる制度で「新規店舗の開業時、建築費と、内装費を一時的に本部が負担してくれる制度」です。

3000万程度の初期投資と、賃貸借費用などで開業ができるプランとなっています。

初期投資額が抑えられるので、銀行等との資金調達相談もしやすくなる、というメリットもあります。

建築工事費用(建築物、内外装費用、設計費用)

初期費用の大半を占めるのはこの部分です。

本部が店舗を建築して、代わりに取得してくれるので、貸し出す形で利用をさせてくれます。

コメダは上場しており、かつ上場企業の中でも非常に好調な業績だからこそ、このようなことが実現可能になっているんですね。

なかなかポッと出のフランチャイズ本部では、やりたくても、このような施策は資金を必要とすることから行うことができません。

設備工事費用(厨房、座席、テーブル)

店舗を開く際に必ず必要になる厨房機器と、座席と、テーブル。

コメダでは比較的、飲食業の中でも厨房設備は少なめで開業できるものの、それでもやはり単価が高いものですから、

こういった厨房設備や、お客様のくつろげる座席やテーブルをリースで貸してもらえるというのは助かりますね。

開業までの流れ

本部への問い合わせ

HP等で本部に問い合わせを電話等で実施

相談

事業の強みや弱み、疑問点の質問などの相談を納得するまで複数回実施できます。

社員独立制度を利用する場合などは、体験入店なども実施することが可能です。

加盟申し込み

エントリーシートを提出します。個人の申し込みの場合は、履歴書などの提出が必要です。

そこで本部による審査が実施されます。

合意

経営方針や加盟条件への合意などが済んだら済んだら合理となり、そこからそこから具体的な計画や調査などの工程に移ります。

物件探し

出店希望エリアで、本部から物件を紹介してもらうことも可能ですが、自分で物件を探す事も可能です。

立地調査

本部のノウハウを元に、通行量などの調査を含め、好立地かどうかなどを調べてもらえます。

開業後のフォロー

スーパーバイザーへの相談体制

契約後、スーパーバイザーと、トレーナーによるフォローが入ります。電話やメールを含め、相談がいつでも相談できます。

開業後は、定期的に巡回をしてくれるので相談等があれば、そちらで行うこともできます。

しかしコメダは、あまり経営に細かく指示をするタイプのフランチャイズではありません。

そのため、自由度高く経営をすることができるのがメリットと言えるでしょう。

アルバイト教育の本部フォロー

アルバイト教育については、オーナーの負担を減らす意味でも、研修動画が用意されています。

オーナーの仕事の魅力・やりがい

自分で頑張った結果は、売上や利益です。

そのため、わかりやすく、経営指標が上がってくるのはやりがいを感じられる部分ですね。

私は前職が接客業ではありませんでしたので、

改善しようとしたことが、直ぐにお客様の反応として即時返ってくるというのが、

非常にやりがいを感じられる部分でした。

また、前職ではマネジメント経験がなかったので、従業員の管理には最初苦労しましたが、

徐々に経営の経験を重ねていくうちに、従業員にとってもやりがいを持って働いてもらえるような環境に変えて行けたことも、自分にとっては大きなやりがいになりました。

コメダ珈琲店の口コミ・評価・評判

モーニングサービスでパンや、ゆで卵が付いてくるのは驚いた。

思わず「こんなものは注文していない!」と焦って言ってしまったけれど、無料なんですね。すごい。。。

朝の7時から11時までどの飲み物でも付いてくるらしい。

確かに、コメダ珈琲のランチの方は若干高いような気はしたけど、ボリュームが多いので、トータルだとコスパは良いと思った。

コメダ珈琲のFCで儲かる成功の秘訣(失敗する店舗の特徴)

飲食業界では当たり前のように使われている経営用語ではありますが、結局は「QSCの徹底」という点が大事です。

フランチャイズの加盟を検討する際に、必ず事前の店舗の視察を推奨していますが、その際に「トイレが清潔であるか?」ということはチェックした方がいいです。

それが徹底されていなければ、そのフランチャイズはあまり良い飲食店とはいえません。

特にコメダ珈琲では「くつろげる空間を提供して、長時間滞在をしてもらう」ことが前提のビジネスモデルになっていますから、座席だけが綺麗では意味がなく、トイレまで綺麗でなければ「また来たい」とは思ってもらえません。

こういった当たり前のことを馬鹿にせず、やり続けることができるかどうかが大変重要になってきます。

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※QSCとは?

Q:クオリティー(品質)

S:サービス(サービス)

C:クリンリネス(清潔さ)

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逆に失敗する店舗の特徴はシンプルで、このQSCの徹底ができていない店舗です。

コメダ珈琲店の歴史

なぜコメダ?

創業者の「加藤太郎」が元々、米屋の家系だったことから

「米屋の太郎だ」ということで「コメダ」というネーミングにしたそうです。

コメダのロゴの秘密

ロゴマークは創業者が当時運営していた店舗に来ていた美術の学生さんに、お願いして作ってもらったものを未だに利用しています。

創業者のお人柄も感じられるエピソードですね。

よくある質問

コメダ珈琲店は何店舗?

コメダ珈琲店はFCと直営を合わせて約950店舗です。

コメダ珈琲の直営店数は?

約30店舗が直営店舗です。

コメダ珈琲の東京の直営店はどこ?

直営店がフランチャイズ化したりと、変わる事もあるため、

常に決まっている訳ではありませんが、

例えば池袋の西部前店などは直営店舗です。

比較的、東京都内は直営店舗が多いです。

コメダのフランチャイズの割合は?

全体の96%前後がFC店舗となっていて、約4%前後が直営店舗です。

直営店とフランチャイズ店の見分け方

まれに「フランチャイズ店」ということがわかるようになっているケースもありますが、

基本的には殆どの店舗では、直営かどうかはわからない仕様になっています。

直営店はなぜあるの?

直営店の設置目的は二つとなっており、基本的にはコメダ珈琲店には、直営を拡大する意図はそれほど大きくなく、いずれもフランチャイズオーナーのためのものです。

①フランチャイズ加盟者の研修をする場所という目的

②いずれ出店をしたいフランチャイズオーナーのために集客力がある高立地を事前に押さえておく

会社概要

社名株式会社コメダホールディングス
所在地愛知県名古屋市東区葵三丁目12番23号
事業内容喫茶店チェーンを運営する株式会社コメダの持株会社
創業1968年
設立2014年
資本金639百万円(2023年2月末時点)
上場取引所東京証券取引所 プライム市場
名古屋証券取引所 プレミア市場
店舗数コメダ珈琲店 968店舗
おかげ庵 13店舗
BAKERY ADEMOK 3店舗
KOMEDA is □ 1店舗
大餡吉日 1店舗
(2023年2月末時点)

※各種情報は調査時点のものです。一部企業の公式ホームページからの情報を元に作成していますが、独自の調査による分析も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
参考:http://www.komeda-holdings.co.jp

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