出来立てかつ、拳サイズの大きな唐揚げで有名な、老舗お弁当屋の「日本亭」ですが、実はフランチャイズで展開されていることは意外と知られていません。
あえて無理な大量出店をしない事で、ハイクオリティのお弁当を提供することで、抜群のリピート率を誇る同社ですが、
「ロイヤリティが月々わずか1万円」など、フランチャイズとしての魅力も多数有している企業です。
この分析記事では、「日本亭」の強み・弱み、市場動向について徹底的に解説していきます。
日本亭の経営の強み・独立開業メリット
老舗企業のブランドを使える
- 日本亭は創業40年を超える老舗企業であり、合計100店舗を超える弁当屋を運営している。
無理な出店拡張はしていない
- お弁当チェーン店は急ピッチでフランチャイズ展開を拡大してきた企業が多く、
かつ、全体店舗に対するフランチャイズの割合が高い事が特徴。
しかも、短期間で複数店舗の経営を推奨する事も多く、店舗ごとに提供サービスや接客の質に差があることが多い。 - 一方で、日本亭のフランチャイズの場合は創業40年を超える老舗企業でネームバリューがあるにも関わらず、急ピッチでの無理な出店はしていない。
- 日本亭は、合計店舗数が約100店舗に対して、直営の運営店舗数が50店舗以上となっており、直営での運営の比率が高い。
- あえて急ピッチでの出店をしない事で、フランチャイズで出店をする際は丁寧なフォローの元、出店が行われるようになっている。
- 最大手の弁当屋チェーン店ほどは、全国に隈なく出店をしている訳ではないので、新規出店可能エリアがまだ大きく残されている。
激安のロイヤリティ
- 日本亭のフランチャイズは、ロイヤリティは毎月わずか「1万円」の固定制となっている。
- そのため、経営努力を重ねるほど、利益が増える仕組みになっている。
万全のサポート体制
- 月々のロイヤリティが、わずか1万円であることから、サポート体制が弱いかと思いきや、多岐に渡るサポートを継続的に行ってくれる体制が整っている。
経営に必要な情報共有
- 直営店舗数が多く、かつ運営年数が長い老舗だからこそ、店舗運営に対するノウハウが多くある。 ブラッシュアップされた店舗運営や広告宣伝等のノウハウを共有してもらえる。
仕入れ先との交渉を代行してくれる
- 特に飲食業界の経験が未経験であると不安になることも多い仕入れ先との交渉・商談を本部が代行してくれるのも魅力。 余計な仕事を増やさず、本来の店舗運営に必要なことに集中する事ができるようになっている。
メーカーからのメニュー提案機会
- 定期的に展示会の開催が行われており、その際食品メーカーを40社以上呼ぶ事で、メニューのプレゼンをしてもらう機会を作っている。
- その際に選んだメニューをオーナーが採用決定することができる。
経営の自由度が高いが、サポートも丁寧にしてくれる
- お弁当チェーン企業は店舗数が1000店舗を軽く超える規模で運営されている。
その大量の店舗数を運営するために、コンビニ運営のように厳しいマニュアルやルールが決められており、経営の自由度が極めて低い事が多い。 - しかし、日本亭は「大手と中堅の良いところ取り」をしているフランチャイズであり、経営における自由度が極めて高い。
- 例えば、オーナーが自分で考えたメニューを実際に販売することもできる。
- 加えて、そのメニューに合わせた広告宣伝活動などに対するアドバイスもしてくれる。
- メニュー等の印刷を行う場合などは、数万単位での印刷を依頼しなくては、印刷会社は値段を下げる交渉を受け入れてもらえない。
しかし、日本亭は100店舗を超える規模であることを活かし、1店舗単位での発注量としては少なく抑えつつも、低単価での印刷ができるような体制にしている。
売上の拡張性が高いビジネスモデル
- お弁当屋はテイクアウトがベースのビジネスモデルであり、店内を必ずしも広く保つ必要がないため、家賃を通常の飲食店ビジネスと比較すると抑えることが可能。
- 「弁当」という商材特性上、配達との相性が非常に良い。
- 企業・学校・行政などに営業をすることで、数百単位での発注を継続的に行うことも可能な事業モデルになっている。
手作りへのこだわり
- 唐揚げは、日本亭における人気の看板メニューとなっており、
直接、各店舗で手作業での仕込みがされて、しっかりと漬け込んだ上で、
「出来立て」をお客様に提供する体制になっている。 - 他の弁当屋は、販売する分を一度にまとめて作ってしまい、冷え切った唐揚げを提供している事も多い。
- 出来立て、かつ見た目もインパクトのある「大きなの唐揚げ」は固定ファンが多く、リピート率を大きく引き上げている。
常連顧客は来店前から電話で依頼をして、事前注文をする事が多い。
家賃の低いエリアでの出店でOK
- 日本亭は商品力が高く、リピート率が高い。
- そのため出店エリアとしては、駅から離れたような家賃の安い立地でも成立するようにしている。
キャッシュフローが良い
- 大手のフランチャイズでは、ロイヤリティ等の本部の収益の徴収率改善を裏の目的として、
売上金を本部が一度回収をしてしまうケースが多く、加盟店への支払いは遅れて行われる事も多い。 - しかし、日本亭の場合は、売上の管理などを自身で文字通りオーナーシップを持って、行うことが可能となっている。
- そのため、お客様からいただいた現金を、そのまま運転資金として活用する事ができる。
- 「せっかく独立したにも関わらず、サラリーマンと権限が変わらない」などという不満がない。
開業準備がスムーズ
- 創業40年を超える運営の強みを活かし、スムーズな開業ができるよう、保健所の申請から、工事に至るまで本部が推進してくれる。
- そのため、開店準備に関しては研修などのオーナーにとって重要度の高い業務に集中することが可能。
プライベートを充実させられる
- 大きすぎるフランチャイズの場合は、営業時間や休日などの決定権がオーナーにない事が多い。
- しかし、日本亭の場合は、営業時間や休日などをオーナーが自身で決定する事が可能になっている。
- そのため、プライベートをしっかりと充実させる事も可能である。
日本亭の弱み・事業課題、デメリット
知名度
- 無理な大量出店を進めなかったことから、最大手の弁当屋チェーン店と比較すると、出店数の少ないエリアでは知名度は低い。
- しかし、唐揚げ弁当をはじめとして、リピート率が高いことからも、しっかりと顧客が積み上がっていくので、時間の経過と共に集客課題は解決をされていく。
開業資金(加盟金)総額、初期開業費用総額及び、ロイヤリティ
■FC加盟金:880,000円(税込み)
■内外装・設備一式(内外装工事一式、厨房器具・レジスター・調理器具など、オープンに関するもの全般)
8,300,000円~(税込み)※工事代金は、物件の面積や既存の設備などで変わる。
■店舗取得費用:保証金・敷金・前家賃など
■ロイヤリティ:1万円(毎月固定性 ※北海道地区のみロイヤリティは月2万円)
https://www.nihontei.co.jp/
フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価
オーナーからの評判・口コミ・評価
ロイヤリティが安いのが、とにかく嬉しい。
わずか1万円で、さまざまなサポートをしてくれるので、値段以上の価値を感じている。
結局、現場で頑張って、固定客を作るべく頑張るのはオーナーなので、サポートが弱い他社に高額なロイヤリティを払うのは納得ができなかった。
研修制度がちゃんとしている。
何度でも気になる点や出来ていないことを辛抱強く教えてもらう事ができる。
未経験の自分にはとてもありがたい体制の良さだった。
開業時の面倒な業務を本部が代わりにマルっとやってくれるのもよかった。
なんと言っても、日本亭のフランチャイズの良さは「自由度の高さ」です。
フランチャイズというと、本部の言いなりのイメージが強く、全てが強制される事が多いです。
しかし、日本亭の場合は自分の裁量でメニュー開発ができるし、やりがいをすごく感じます。
お客様からの評判・口コミ・評価
やっぱり日本亭と言ったら「唐揚げ」がオススメです。
すごく大きいけども、味もしっかり付いており美味しいです。
外はカリカリ、中はジューシーで、食感もすごく完成度が高いです。
いつも唐揚げばかり食べているので、エビフライ弁当を初めて食べたところ、こちらもサイズが大きくて、味も美味しかったです!
からあげがデッカくて、アツアツなのが好きです。
このデカから1つで、ご飯1杯くらい食べられます。
他の弁当屋とかコンビニだと小さくて冷めてるので、テンションが下がるんですよね。。。
特性醤油ダレ味に、マヨネーズをつけると悪魔的な味がしてヤミツキです!!
週に4回くらい通ってる週もあります笑
いつも出来立ての唐揚げを作ってもらってます。
店に行ってから注文すると少し時間がかかる場合もあるので、電話注文をすると便利です。
今では顔馴染みになっており、会話も楽しんでます!
最近はコンビニ弁当も美味しくなったけど、流石に手作りの日本亭とは比べるまでもない。
何を食べても文句なしに美味しいです。
出先とかでも利用させてもらいますが、店舗限定メニューとかがあり、店舗によって個性があるのもいいですね。
「日本亭」の読み方
「にほんてい(nihonntei)」になります。
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
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