株式会社VANSANのフランチャイズ経営の強み・独立開業メリット
不景気にも関わらず、店舗数が増えている
- コロナ禍を背景に、飲食業界では、勢いのあった企業が縮小傾向に向かった。
- しかし、株式会社VANSANでは、店舗数を順調に拡大傾向にあり、71店舗を運営している。
- 店舗数の増加ペースは、同業他社と比較しても業界トップクラスである。
- 今後は365店舗の出店をしていくことで、業界シェアNO.1を目指している。
業界におけるポジショニング戦略が秀逸
- イタリアンの領域は、基本的に「客単価が低い×オシャレさは出さない」というポジションに集中しがちである。
そのため、競争激化のレッドオーシャン市場となっている。 - 「値段が高い×オシャレ」という店舗も多いが、価格帯の高さからも、気軽に利用ができないという欠点がある。
- 株式会社VANSANは「客単価が低い×オシャレな店内」という独自のポジションに特化している。
シンプルではあるが、意外とこのポジションで店舗数を増やしている大手はおらず、
ブルーオーシャンとなっているため、同社は成長することができている。
集客力の高さ
- お客様が「ストップ」と言うまで、かけ放題(しらす・チーズ等)のパスタを代表格として、
味だけではなく、見た目としても楽しめる、インパクトのある商品が多い。 - メニューの写真や、動画を顧客が自主的にSNSに載せる構造になっていることから、
宣伝広告費をかけずとも、口コミで、新規集客ができることが「Italian Kitchen VANSAN(バンサン)」の特徴である。 - これらのメニューの注目度は高く、人気テレビ番組などでも取り上げられている。
- 直近は、サイフォンを導入することで、カフェとしても活用をしてもらえる体制を作ることで、
ランチや、ディナー以外の時間帯にも、集客ができるようにすることで、1日通して顧客を獲得できるようになっている。 - Googleマップなどのレビューを見ても、ほとんどの店が星4つを獲得している点も素晴らしい。
子連れ世代からの圧倒的な人気
- 顧客層としては、30代~40代の女性による子連れ世代が多い。
- 利用目的としては、ママたちによるママ会、そしてファミリーでの利用が全体の50%以上を占めている。
- 「子連れでもオシャレで、気軽に行ける」店として、人気である。
- 実際に時間帯なども分けて、訪問をしてみたところ、時間帯によっても、やや顧客層が異なることがわかった。
平日の昼時には、ほとんどの顧客が「ママ会」での利用であったが、土日の夜は家族による食事が目立つ。
一方で、平日の夜の時間帯は、近隣の女性の社会人が多く見受けられた。 - 顧客層として「子連れ世代」をターゲットにしておくことで、
1人での利用ではなく「ママ会」「家族での夕食」などの複数人利用に繋げることができる。
顧客の広がりが最も大きい層に集中をしている点が、同社の戦略で優れている点である。 - 子供を連れて行きやすくするために、飲食店にも関わらず、キッズスペースなどを用意している点も人気の理由だ。
子連れ世代の集客のために、ここまで、やり抜けているイタリアンは少ない。
採用がしやすく、教育体制が整っている
- 労働人口の減少から、求職者は職場を「選ぶ」と言う立場になっている。
- 株式会社VANSANのようなオシャレで可愛らしい店内にしておくと、
顧客に対しての集客寄与だけでなく、採用における
「オシャレな職場で働きたい!」と言う層に対してのアピールにもなる。 - 応募数が集まりやすい状態にできると、その集まった母集団から、
「より成果に繋がりやすい人材」の採用を選んで行いやすくなる点も構造的な強みである。 - 70店舗以上を運営している実績からも、店内のオペレーションのマニュアル化がしっかりと進んでおり、
新規採用のアルバイト等を、短期間で戦力にすることが可能な体制になっている。
ITツールの導入による業務効率化
- 株式会社VANSANの経営の大きな特徴は「ITツールを積極的に導入することで業務効率化をしている」という点にある。
- 飲食業界はいまだに旧態依然としており、アナログ管理がされている業務が多いが、
同社では、POS・勤怠・発注などをクラウドサービスによってリアルタイムで把握できるようになっている。 - 教育体制に対しても、ITによる効率化がなされている。
スマートフォンでマニュアルが見られる体制になっているのだ。 - 従来の飲食業界における教育体制は、見よう見まねが基本であり、わからない部分がわからないまま時間が経ってしまう点が課題であった。
しかし、スマートフォンでマニュアルが見られるようにすることで、繰り返し、個別の課題感に合わせて学習ができる点が大きなメリットである。 - 教育体制が整っていることは、直接的な事業数値への反映もされる点もさることながら、
退職率の低下にも寄与するため、長期で見た際の採用コストの抑制にもつながる施策になっている。 - また、システムによって、セルフオーダー・セルフレジ・自動音声対応なども実現しており、ホールスタッフの業務量を減らす工夫がなされている。
業務量を減らすことで、新規採用や、毎月の人件費の固定費を減らすことにも繋げられる。
また、業務を削減することで、代わりに顧客対応などの接客部分を丁寧に行うことができるため、リピート率の向上や顧客単価の上昇に寄与しているものと考えられる。
未経験でも、独立開業ができるサポート体制
- Googleマップなどのレビューを見ても、ほとんどの店が星4つを獲得している。
- 通常、飲食業界は大手の店舗であっても、評価がまばらになる事が一般的である。
- しかし「Italian Kitchen VANSAN(バンサン)」は、平均的に高いレビューを取れていることからも、同社の提供サービスや商品力の高さを「安定的に再現できている」と感じさせられる。
- これらを実現しているのは、同社のサポート体制が整っている事が起因しているものと考えられる。
画一的なフォロー体制ではなく、個別の能力に合わせて、しっかりとプログラムを変更してもらえる点が特徴である。
「オシャレ」の演出を実現する、商品開発力の高さ
- 店内はオープンキッチンになっており、調理をする工程が見られるようになっており、
ライブ感があることで、より料理が美味しく感じられるような効果もある。 - 「ふわふわホイップのたらこパスタ」「しらすやチーズがかけ放題のパスタ」「生搾りモンブラン」など、
味覚だけではなく、視覚や聴覚にも訴えかけるメニューを多く取り揃えている。 - 個人宅では作りずらく、思わずSNSで自慢をしたくなるようなメニューの開発を行なってもらえる点も、加盟における大きなメリットである。
- 2ヶ月に1回は新商品を投入する体制になっており、それが既存顧客のリピート率向上と、新規顧客の集客に寄与している。
株式会社VANSANのフランチャイズの弱み・事業課題、デメリット
やや男性の集客に弱い
- これは、そもそも「Italian Kitchen VANSAN(バンサン)」がメインターゲットとして、30代~40代の子連れ世代の女性を据えている事が起因している。
- 戦略とは「戦い市場を決めて、戦いを略すこと」にある。
ゆえに、メインターゲットとしている層以外に関しては、一定は捨てる判断をしている。(そのため、男性顧客の集客に弱いと言う表現は不適切)
そのおかげで、30代~40代の子連れ世代の女性からの圧倒的な人気を獲得できている。 - 全ての顧客に応えることだけが戦略ではない。
ロイヤリティ・契約料金
5%
開業までの流れ
フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価
Italian Kitchen VANSANさんは鬼リピしてます。
オシャレなのに、子供を連れて行っても浮かないし、
何より料理をちゃんと楽しめるのが良いですね。
「一手間加えた手作り料理」って感じが素敵です。
自分では作りずらいオシャレなメニューばかりなのに、価格帯としても1000円くらいあれば食べられるし。
期間限定品とかも外したことがないです。
ご馳走様でした。
まず感じたのは、とにかくスタッフの皆さんが、元気で親切な点でした。
ピザとパスタとデザートを注文。
ピザは近隣のイタリアンでで一番好きです。
パスタも生パスタでモチモチしていて、すごく美味しかったです。
デザートの炙りチーズケーキも最高でした!
料理のクオリティの割には、安めの価格設定だったので、必ずまた利用します!!
子連れでも行けるのが本当にいいですね。
食事も美味しいんですが、食事自体がエンタメ要素が大きいため、連れて行った子供もすごく楽しんでくれています。
最近では、むしろ子供の方から「行きたい!」と頼んでくるので伺う機会も増えています。
子供を連れつつ、ママ会とかで利用されているお客さんが多いですよ。
会社概要
会社名
株式会社VANSAN
代表者氏名・代表取締役社長・経営者
相原 希
事業内容
フランチャイズ展開・ブランド開発・コンサルティング・店舗運営
設立年・創業時期
2014年9月1日
資本金・総資産
9,000,000円
従業員数
450名(パート・アルバイト含む)
本社・支社・事業所・製造所・所在地・国内店舗数
〒107-0062 東京都港区南青山1丁目15−16 山城ビル6階
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
参考https://vansan-ltd.jp
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