フレアスのフランチャイズ経営の強み・独立開業メリット
価格競争に巻き込まれず、単価が上昇傾向にある
- 一般的にフランチャイズでイメージされているマッサージは、リラクゼーションや整体などであることが多い。
- しかし、フレアスのフランチャイズの場合は「在宅マッサージ」と呼ばれるビジネスであり、
医療保険の適応がされる、訪問型のマッサージ事業になっている。 - そのため、国によって、サービス単価が決められているため、
競合との価格競争に巻き込まれずに、しっかりと利益を残すことができるようになっている。 - 具体的には、1回の施術によって、わずか20~30分程度で3000円~5000円もの高い売上を立てることが可能である。
- 通常のマッサージは、部位ごとに施術単価が350円程度であるが、
変形徒手矯正と呼ばれるオプション施術を実施することで、単価の向上をするのに成功している。
具体的には、施術における「変形徒手矯正」の施術割合は、
2017年以降4年で、3割だったところから6割程度まで上昇させることができている。
リピート率が高く、顧客の資産性が高い
- 高齢者の自己負担額が1割であれば、利用者の負担額は300~500円程度の低価格になる。
- そのため、高頻度でリピート利用をしてもらいやすい商材になっていることが特徴である。
- 実績値としても、リピート顧客を中心に既に1万人以上の規模まで拡大している。
マッサージの年間利用回数としては、既に60万回を超えている。
初期費用が低く、固定費も低い
- 在宅マッサージは、国家資格である「鍼灸師」や「あん摩マッサージ指圧師」が、
定期的に自宅や、老人ホームなどの施設に訪問をする形でサービスが提供される。 - そのため、開業地は狭いスペースかつ、家賃の低い立地で問題ないため、初期投資額が低くなる。
- そのため、固定費の家賃も極めて少額に抑えることが可能である。
業界最大手の上場企業で、信頼度が高い
- 株式会社フレアスは、保険適用のマッサージを主力事業とする、
唯一の上場企業であり360拠点を超える規模になっている。
直営・買収・フランチャイズによって、拠点数を拡大させており、
3年で3倍以上という速度で成長を実現している実績がある。 - 無形のサービスであることから「実際に効果があるのか」を信頼されずらいことが業界の課題である。
しかしフレアスでは、東京大学の監修をもとに、共同で実証実験などもされており、
マッサージによる改善をデータとして、積み上げ続けていることも強みになっている。 - 直営店は、80店舗から拡大予定がないため、新規加盟のチャンスが残っている点が魅力である。
顧客獲得力の高さ
- フレアスが創業された初期は、ケアマネージャーからの紹介によって、顧客数が伸びていったが、
上場企業であることも起因し、老人ホームからの紹介が増えることによって事業規模が拡大していった。 - 個人で同一事業を開始する場合の営業活動は、非常に工数がかかり難易度も高いが、
フレアスは上場企業である強みを活かし、巨力な法人営業部の部隊を活用することで、
顧客の獲得を効率的かつ大規模に実施をすることができている。
年間して安定した集客数を見込みやすい
- 鍋・かき氷などが特にわかりやすい事例であるが、
多くの領域において、繁忙期・閑散期というものが存在する業界の方が多い。 - しかし、マッサージの場合は、季節などの外部要因による需要の変動は起きずらく、
年間して安定した集客数を見込みやすい傾向にある。 - 特に商材特性上、顧客のリピート率も高いため、比較的集客数は安定しやすい。
データ量に紐づけられた、提案力の高さ
- 最大手企業であることからも、顧客から得られた改善データの量も多く、
このデータを活用することで、新規顧客に対しても、初期の段階から、
在宅療養生活の改善がしやすいサービス提案ができるようになっている。 - データ量が増えるほど、学習データの品質も向上することから、今後も更なる提案力の向上が期待できる。
- 実際に、AIを活用した歩行解析から、顧客にあったマッサージ提案が可能な「CareWiz トルト」の提供が開始されている。
スマートフォン1代で測定ができることから、利便性が高い。
採用優位性
- 株式会社フレアスは、日本で最も国家資格を持つマッサージ師を抱えている会社である。
安易な店舗数の拡大をしなかった
- 初期費用の低さからも、フランチャイズ本部としては、比較的店舗数の拡大路線は選択しやすい事業である。
- しかし、急激な店舗数の拡大は、フランチャイズ加盟店への研修等のフォロー体制の質の悪化にも繋がるため、
あえてフレアスでは、加盟店の拡大を抑制し、まずは直営店にて検証を行い、
店舗数を戦略的かつ、着実に増やしてきた背景がある。 - 短期で急激に加盟店を増やすと、フォローを適切に行えないことから、
顧客満足度も下がり、悪評が立つことでオーナーの失敗率が高まり、
本部としても、収益を安定的に拡大させることが難しくなってしまうのだ。
充実の研修制度・体制「毎年1億投資されている、eラーニングの仕組み」
- 着実な店舗数の増加をしてきたことからも、高い水準で運営ノウハウの蓄積をしてきた。
- そのため、フレアスのフランチャイズの研修品質は極めて業界内でも高い。
- 規模の拡大をしているにも関わらず、マッサージ師の水準を高く持てている理由には「eラーニングシステム」の存在が大きい。
施術師が、場所とタイミングを問わず、好きなタイミングで、
タブレット端末で、学びたい知識を学べる体制が整っているのだ。 - 学習コンテンツは600を超えており、施術師の教育のために、毎年、年間1億程度が投資されて磨き込まれている。
このように資金力が必要であることから、フレアスの強さは今後も継続していくものと考えられる。 - 技術指導に関しても、全国各都道府県に80名の指導者がおり、定期的に施術師の技術をチェックしている。
150ものポイントで、技術の評価を評価する仕組みを持っていることも大きな強みである。 - フレアスが社員に義務付ける研修時間は業界団体が設ける基準を大きく上回ることからも、技術力の高さが理解できる。
- このように、猛烈な教育体制へのこだわりがあるのは、創業者の澤登拓会長の経験によるところが大きい。
鍼灸マッサージ業界では徒弟制度が一般的で、見よう見まねで学ぶのが当たり前だったことで、初期の自身の学習に苦労した経験があるのだ。
天候の影響を受けずらい
- 一般的なマッサージビジネスは、天候の悪化が起きれば、来客数に大きく影響を受ける。
しかしフレアスのフランチャイズの場合は「訪問」がベースとなっているため、天候による客数の減少は起きづらい構造にある。
未経験でも、独立・開業ができる
- 実際に施術を行うのは「鍼灸師」や「あん摩マッサージ指圧師」などの有資格者である。
- ゆえに、オーナー自身は特に業界での経験や、資格などは持っている必要がない。
在庫リスクが低い
- フランチャイズ業界では、小売や飲食などのカテゴリが人気であるが、
いずれにしても、仕入れを行う必要があり、機会損失を最小化するためにも、在庫を多く持つ必要がある。
しかも、飲食など、ものによっては、保管期間が短く廃棄リスクと常に向き合う必要性が出てきてしまう。 - しかし、フレアスのフランチャイズの場合は、商材が「マッサージ」となっていることからも、基本的には仕入れや在庫リスクを大きく行う必要性がないのが特徴である。
市場規模の拡大と、社会貢献性の高さ
- 総務省の調査によると、日本の65歳以上の高齢者人口は3640万人もの数になっており、
今後も高齢化がますます拡大していくとされており、在宅マッサージの顧客層である高齢者の数が拡大傾向にある。 - マッサージ療養費は、2000年には、わずか100億程度であったところから、2015年には700億まで拡大をしている。
- 寝たきり等により、歩行できないことから通院が出来ず、自宅や介護施設で療養するしかない高齢者は今後も拡大していくとされている。
- 高齢者の増加ペースの多さから、病床のベッド数の不足などが起きている背景も含め、
「在宅シフト」は、既に国策にもなっており、在宅環境におけるマッサージ需要が拡大している。 - 在宅医療に切り替えることで、患者からしてもコストが大幅に下げられることがメリットである。
高齢者の希望としても、最後の場所を病院などではなく、住み慣れた自宅で迎えたいというニーズの方が大きいため、経済的にも、心情としても合致しているため、今後も続くトレンドであり続ける。 - 株式会社フレアスの社会貢献への意欲の高さは、企業文化としても根付いており、
障害者雇用比率が29%を超えており、上場企業の中でも最も高い水準である。
フレアスのフランチャイズの弱み・事業課題、デメリット
国の方針で単価が決められてしまう
- 国によって、単価が決まっているため、定期的に実施をされる料金の見直しの影響をマイナス面で受ける可能性もあるということである。
医療保険制度における療養費等は、約2 年ごとに見直される。 - 著者は競合との不毛な価格競争に巻き込まれないというメリットの方が大きいと分析している。
現金を受け取るまで時間がかかる
- これはフレアスだけの課題ではないが、医療保険制度を活用した事業であるため、
実際のサービスの提供から、現金を国から全額回収するまでの時間に開きが発生してしまう。 - そのため、無計画な経営をしていると、売上が立っているにも関わらず、現金がなりないなどのキャッシュフローの課題が生まれてしまうリスクがある。
- 逆に、回収リスクに関しては、国が殆どの回収対象であることから、一般的なビジネスと比較して極めて高いことがメリットとして挙げられる。
ブランド力の毀損リスク
- 現在のところ問題はないが、仮に「フレアス」ブランド名で不祥事が発生した場合、
信頼が大切な事業であることから、マイナス影響が大きい。 - 研修や運営指導等が適切に実施することで未然に防ぐ対応が、しっかりとされている。
開業資金(加盟金)総額、初期開業費用総額
加盟金:0円
開業エリア情報研修費:1,430,000円
研修費:1,430,000円
保証金:1,000,000円
システム導入費:110,000円
ホームページ:150,000円
初期セット:110,000円
合計:4,230,000円
ロイヤリティ・契約料金
売上の13.5%
情報システム使用料:33,000円
フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価
同業他社さんのお話も伺ってましたが、やはり実績と信頼度が違いました。
また、担当してくださった本部の方の受け答えが明らかに他社よりもしっかりしてたのも大きいですね。
色々なフランチャイズを検討しましたが、開業資金の少なさから、選択肢が少なかったので、仕事を退職して、この仕事を始めるのは非常に不安でしたが、今では1番良い選択肢を取れたと思えています。
今後も伸びるマーケットで、リスクを抑えてチャレンジできる機会はそうはないです。
研修制度が素晴らしい。
ここまで整っているのは、業界でもフレアスくらいではないだろうか。
さすが上場しているだけあり、かなりの予算を投じて作られたものなのだと感じる。
創業者の方が、業界の第一線での経験を持っておられるのも信頼性を上げている。
元々、社会貢献性の高い志向であったため、人が心から喜んでくれやすい事業をフランチャイズで探していました。
しかし、飲食や、リラクゼーションなどのお話をうかがっていたところ、なかなかビジネスとしては成立が難しいのではないかと悩むようになりました。
ところが、フレアスのフランチャイズ本部にお話を伺った際は、加盟前に不安だった点を全て的確にお答えいただけたことで「これなら大丈夫!」と自分の中で覚悟を決められたのがよかったです。
上場企業運営で信頼できた点も大きかったとは思います。
会社概要
会社名
株式会社フレアス Fureasu Co.,Ltd.
代表者氏名・代表取締役社長・経営者
代表取締役会長 澤登 拓
代表取締役社長 関根 竜哉
事業内容
・マッサージ直営事業
・マッサージフランチャイズ事業
・施設系介護サービス事業
・その他の事業
設立年・創業時期
2000年7月(設立:2002年4月)
資本金・総資産
295,722(千円)
従業員数
684名〔2022年9月30日現在〕
本社・支社・事業所・製造所・所在地・国内店舗数
山梨県中巨摩郡昭和町西条1514番地
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
※各種情報は調査時点のものです。独自の調査による推測の情報も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
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