デューポイント(DEWPOINT)のフランチャイズ経営の強み・独立開業メリット
フランチャイズで独立開業するのであれば、儲かるか、儲からないかは重要なポイントです。
お金だけがフランチャイズの開業メリットでは無いものの、
成し遂げたいことが実現できるかは、事業としての強みを見れば、かなり見えてくるものがあるはずです。
下記で同社の強みを徹底的に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
出店戦略の秀逸さ
- デューポイント(DEWPOINT)の美容院は、約100店舗運営がされている。
- 主に、イオンタウンなどのショッピングセンターや、
ドン・キホーテや、マックスバリュといった、スーパーマーケットなどの小売店において出店がされている。 - このような「施設内への出店」を進めることで、自社が直接的に使用する広告費を最小限に抑えることが可能となる。
- 出店地域別の出店数を見てみると、東海エリアを中心に進められていることに気がつく。
特に、本部がある愛知県では出店数が多い。
■デューポイント(DEWPOINT)の出店エリア別出店数
愛知県 35店舗
三重県 17店舗
岐阜県 15店舗
静岡県 7店舗
兵庫県 3店舗
大阪府 2店舗
石川県 2店舗
栃木県 2店舗
茨城県 1店舗
福岡県 1店舗
東京都 1店舗
「顧客層の広さ」を実現する、立地戦略
顧客層の広さ
- デューポイント(DEWPOINT)は、「ファミリーヘアサロン」というコンセプト通り、非常に幅広い顧客層を有している。
- 実際に複数回に渡り、複数店舗を訪問し、顧客層を分析したところ、
ショッピングセンターや、スーパーマーケットなどの小売店のメイン顧客である主婦層が多かったものの、
10代の学生から、40代以降の男性顧客や、60代以降の高齢者まで幅広く来店していたのが印象的である。 - 一般的な美容室のメイン顧客は、若い女性に特化をしていることが多いため、
デューポイント(DEWPOINT)のような顧客層の広さは特徴的な点として挙げられる。
「主婦層」の顧客獲得メリット
- 「主婦層」の顧客獲得ができるメリットとしては、「子供の集客にも同時に寄与する」点である。
一般的には、集客は広告コストに対して、1人にしか寄与しないケースが多いが、
主婦の集客に特に強いため、主婦の子供にも来店するキッカケを作ることができるのだ。 - ベビーカーが必要なくらい、小さな子供を持つ主婦がストレスなく、来店ができるようにするためにも、
施設の1階を中心に出店がされており、2階以上になる場合も、
なるべく低層階の2階に出店がされており、場所も「エレベーターの近く」に出店がされていた。 - このような細かい配慮があることが、同社の出店戦略の成功につながっているものと考えられる。
「高齢者」の集客
- 更に1階等の低層階に出店がされることのメリットは、主婦だけではなく「高齢者の集客」にも寄与する。
なぜなら、ベビーカーを押す必要のある主婦層と同じく、高齢者も施設内の移動に課題を抱えているからだ。 - 事実、私が直接店舗を訪問したところ、車椅子を利用した高齢者の来店があった。
高齢化が進む日本においては、このような配慮は一層求められる。 - 研修でも高齢者のお客様に対応するための、車椅子からセット椅子への移乗や、杖の扱いまで教育する体制が整えられている。
集客力が高く、リピート率が高い
- 小売店等の1階等の低層階に出店することのメリットとしては、
当然「施設の中でも、特に集客数が多く見込める」点も含まれている。 - 施設内に出店をする場合は、集客数の上限が、その該当施設の集客数になるが、
実績値ベースで、平均集客数が、月あたり1000名超えとなっており、リピート率においては70%を超えている。 - 「前髪カット」を低価格で提供していることも、来店頻度を押し上げて、
店舗への顧客ロイヤリティを上げるポイントになっていると分析している。
毎週、複数回に渡り来店をするような施設に出店するからこそ、受け入れられているメニューだと分析をしている。
優れた研修制度
- オーナー自身は美容師免許が求められていない。
これは、業界未経験者でも経営ができるように、手厚い研修制度が整っていることが一因である。 - デューポイント(DEWPOINT)では、サービスに不満があった場合、
1 週間以内であれば、無料で直すことを約束する「技術保障制度」がある。
これは、研修制度の充実があるからこそ、高い技術力が提供されている証明でもあり、
仮にこの制度が利用がされたとしても、店舗への信頼感が上昇することで、リピート顧客にしやすくなるメリットがある。
開業前サポート例
- 網羅的にサポート体制が整っており、合計で47時間にも及ぶ指導が行われる。
■オペレーション教育
・自動受付システム等の使い方
・接客の練習
■テクノロジーの活用
・セルフドライ/オートドライ
■ユニバーサルサービス
・車椅子からセット椅子への移乗
・杖の扱い、衣服の着脱
■チームビルディング
・ファインドユアセルフ・役割分担・ルール・チーム目標
開業後サポート例
- 各種、教育やオペレーションのサポートだけではなく、
集客や売上などの数値を分析した上でのコンサルによる戦略面での経営サポートも実施される。
■年に4回の接遇セミナー
■技術セミナー
・ディプロマセミナー(基本技術サロンベーシックスタイル)/1年に5回
・シーズンスタイルセミナー(ビューティーパーク・トレンドスタイル)/1年に2回
■ストアマネージャー向けセミナー(SMGアカデミー)/1年に2回
■オーナー向けセミナー(オーナーズアカデミー)/1年に2回
■教育動画コンテンツ
■レジの操作方法等のオペレーション面の指導
省人化のためのテクノロジー利用
- 美容師が施術に集中できるように、可能な限りテクノロジーを活用して、少ない人員で店舗運営を回せるように工夫がなされている。
- 具体的には、自動受付システムの導入や、セルフドライ
デューポイント(DEWPOINT)のフランチャイズの弱み・事業課題、デメリット
採用難易度が高い
- 技術が求められ、労働環境が過酷な割に、給与が低い美容師の採用は難易度が高い。
全国の美容院の8割が人材不足であり、美容師の有効求人倍率は約3倍にもなっている。 - 労働人口の減少が目立つ日本の中でも、美容室業界は、特に採用が難しいため、
美容室の経営では、顧客満足度に加えて「従業員満足度」にも目を向ける必要性があるのだ。
株式会社デューアソシエの採用・組織戦略の素晴らしさ
- そこでデューポイント(DEWPOINT)では、
「ショッピングセンターや、スーパーマーケットなどの小売店」という出店戦略が採用においても強さを発揮している。 - なぜなら、基本的に施設内の出店であれば、営業時間が施設ごとに決められていることから、
美容師の労働時間も、その施設の営業時間に合わせて限定的になるからだ。
経験者の「復職」採用市場の取り込み
- 「労働時間=施設の営業時間」というメリットは、
「労働環境の過酷さ」という、美容師の採用市場において、広く機能する。 - 特に効果を大きく発揮するのは「過去に美容師をしていた、経験者」の採用にあると考えている。
過酷な労働環境が要因で美容師を辞めたり、
出産を期に休職をせざるを得なくなったような美容師の採用難易度を下げることが可能になるのだ。 - 一般的な美容室のメイン顧客は「若い女性」が多いことからも、年齢を重ねた女性が働きづらいような環境となってしまっており、これが美容師としてのキャリアを持つ経験者の求人応募が少なくなってしまう理由に繋がっている。
しかし、デューポイント(DEWPOINT)のメイン顧客は、
主婦を中心にしつつも、ファミリー層が全体的に集まる場となっている。
その事からも「若くないと働きづらい」という空気はなく、
実際に複数店舗に複数回訪問をしたところ、美容師の年齢層としても広いのが特徴的であった。
平均的には、30代の前半が多かったものの、20代から50代までの幅広い従業員が存在した。 - 顧客層の広さが、「採用層の広さ」と「応募率・採用率」の高さにも直結しているというわけだ。
- 経験の浅い人材の採用は教育期間が長くなるが、
経験者の採用を進められれば、教育期間を圧縮できるメリットもあるだろう。
採用市場においては「新規採用あたりコスト」にばかり目を向けられるが、
『採用後のコスト(教育コスト等)をどう最小化するのか?』というポイントも極めて重要な経営論点となる。 - 集客戦略と、組織戦略の両輪が、しっかりとセットで考え抜かれている点が、
株式会社デューアソシエの経営力の高さと言える。
出店されていないエリアがある
- デューポイント(DEWPOINT)は、東海エリアを中心に出店がされており、まだまだ出店がされていないエリアが多い。
- そのため、知名度ではやや他の大手よりも弱い部分があるが、
そもそも美容室業界は、大手が少なく、小規模事業者が多い市場であることから、大きな弱みにはなり得ない。 - そもそも、出店戦略として「施設内」を選択していることから、
自社のブランド力を強みに新規集客をする経営戦略を採用していない。 - 一方で、今後さらに出店数が拡大してきた時に、国内の出店施設の物件が枯渇してしまった時、他の出店エリアでもデューポイント(DEWPOINT)の強さが発揮できるのか、というポイントは、長期での同社の課題とも言えるが、
現状では出店されていない施設が多いことからも、その課題が顕在化するのは、まだまだ先のことだと分析をしている。 - それよりも「まだ出店がされていないエリアがある」という事は、
今後のフランチャイズ加盟を検討するオーナーにとっては、チャンスであると捉えられる。
出店施設自体の集客力の低下リスク
- 施設内に出店をする場合は、集客数の上限が、その該当施設の集客数に依存する。
そのため、何らかの理由で、出店施設自体の集客力が著しく低下した場合は、
デューポイント(DEWPOINT)の新規集客にも悪影響が出る可能性を内包している。 - しかし現状では、顧客のリピート率が70%を超えていることからも、
しっかりと新規集客をリピーターとして積み上げられており、リスク分散できていると言える。 - むしろオーナーとして、考えるべきなのは「美容師の退職をいかに最小化するのか」「技術の平準化をどう行うべきなのか」というポイントである。
- なぜならば、美容室は士業などと同じく、ファン(顧客)が店舗ではなく、
美容師の従業員個人に付きやすい傾向があるからだ。
そのため、採用した美容師の退職をいかに最小化するのか、という論点が重要になるが、
デューポイント(DEWPOINT)では、働きやすい職場作りをしていることから、対策ができているものと考える。 - 加えて、あまり特定の美容師個人に対して、集客依存をさせないためにも、
既存店への教育サポートとして、各種必要な技術や接客研修を手厚く実施しているものと考えられる。
開業資金(加盟金)総額、初期開業費用総額
物件取得費等によっても変動するが、約1000~4000万円前後が目安
ロイヤリティ・契約料金
売上の8%
フランチャイズ加盟オーナーや、顧客からの評判・口コミ・評価
オシャレだけが売りの、下手な美容室に行くよりも全然良い。
いつもいくショッピングセンターの中にあるし、経験豊富な美容師の方が多い。
接客などもかなりちゃんとしており、素晴らしいスタッフの方が多い。
切った直後には気が付かなかったけど、気になるポイントがあり、お店に問い合わせたところ、無料で直してくれた!
「クレームを出す嫌なやつ」と思われないか不安だったけど、全くそんな感じもせず、丁寧かつ誠実なところが好印象!
仕上がりは完璧で、今後もずっと通い続けると決めました!!!!
大満足です。
会社概要
会社名
株式会社デューアソシエ
代表者氏名・代表取締役社長・経営者
日比谷 美奈子
事業内容
ファミリーヘアサロン デューポイントの運営
設立年・創業時期
1997年1月
資本金・総資産
3,000 万円
本社・支社・事業所・製造所・所在地・国内店舗数
名古屋市中区松原一丁目13-9 D&Aビルディング
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