女性の社会進出が進んだことで共働きが当たり前の時代となったことで、中食の市場は拡大した事に加えて、
コロナの影響により、テイクアウト需要が増加した為「唐揚げ専門店」という業態がここ数年で大幅に伸びました。
この分析記事ではそんな市場において
「唐揚げ業界NO.1店舗数」かつ、「からあげグランプリ10年連続で金賞受賞」の実績を持つ、
大人気フランチャイズの【鶏笑】について徹底分析をしていきます。
鶏笑の経営の強み・独立開業メリット
からあげ業界で「NO.1」の店舗数
その為、からあげ業界における事業立ち上げノウハウも多く有しており安心感があり、スムーズな事業の開始ができます。
コロナの影響があった2021年も、わずか1年間で100店舗を超える新規店舗を開業しており、同社の勢いは止まりません。
ロイヤリティ「0円」という衝撃
初期投資額も小さいので、投資回収が早いというのも鶏笑のメリットです。
圧倒的な商品力の高さ
鶏笑の人気もさることながら「唐揚げ専門店」の業態自体が非常に人気であるため参入企業も増えています。
その為「味」での差別化が重要ですが、鶏笑は「からあげグランプリ」の最高金賞を2部門で受賞しています。
唐揚げ業界でのフランチャイズ加盟を検討するのであれば、その実績は見ておくべきでしょう。
マスメディアでの露出も多い
300店舗を超えている同社の知名度を格安価格で使用できる、というのは大きな加盟メリットと言えます。
食材の廃棄が少ない
しかし、鶏笑の場合はお客さまに「揚げたてを提供する事が前提」にオペレーションが設計されているため、一般的な飲食店とは違い、殆ど廃棄が出ません。
食材ロスの問題は世界でも注目されており、SDGs達成のために2030年までに世界全体の食料の廃棄を半減させる事が目標とされています。
そのような背景からも消費者動向自体も大きく変化していますので、同社の特徴は時代にマッチしていると言えます。
揚げたものを置いておくオペレーションだと、食材ロスにもつながりますし、味の劣化にも繋がりますのでメリットが少ないです。
無理に在庫を多く持つ必要はない
「鶏肉は足が早い」などもよく言われることではありますが、本部のタレに漬け込めば冷蔵保存ができる期間も伸びますし、
そもそも鶏肉の業者に頼めば次の日には大体配達をしてもらえますので、無理に多くの在庫を抱えない、というのが成功のポイントになるでしょう。
営業時間、及び定休日をオーナーが決められる
近年コンビニを中心に問題視をされていますが、フランチャイズに加盟すると、ルールが厳しく決められる事が多いです。
しかし、鶏笑のフランチャイズの自由度は非常に高く、営業時間、及び定休日をオーナーが決められるようになっています。
お客さんが来る時間帯はある程度の偏りがある事から、朝の11時から19時30分くらいまでの営業時間であることが多いです。
出勤時間と退勤時間
店舗のオペレーションに慣れてきたら、営業開始時間の1時間前ぐらいに出勤をすればよくなり、
営業時間終了後も、30分から1時間程度で退勤する事ができます。
時間帯別の、業務内容
11時半ぐらいから大体13時くらいまでは、昼のピーク時間となります。
夜のピーク時間は、17時半から19時ぐらいになっています。
そのため、14時から17時くらいまでの時間帯は、唐揚げ販売店のアイドルタイムとなっており、
お客さんの数が減りますので、その時間帯を利用して仕込みを行うことになります。
具体的には、使用する鶏肉を切り、タレに漬け込んでおく業務が中心になります。
無理のない生活リズムで、プライベートも充実させられる
飲食業界は、居酒屋のように営業時間が夜中であったり、逆にパン屋のように朝が異常に早かったりと、偏りがある事が多く健康管理も大変な仕事であることが多いです。
営業の終了時間も比較的、早い事から、業務終了後のプライベートなども充実させることができるでしょう。
国産の鶏肉を使用
唐揚げ業界では、他にも企業が複数ありますが、使用している鶏肉が外国産であることが多いです(特にブラジル産であることが多いです)。
海外の鶏肉を使用することが、必ずしも悪いわけではありませんが、やはり冷めてくると硬くなってしまったり、臭みが出てきてしまったりすることが多いです。
そのような味や、安全面からも、鶏笑では国産の鶏肉を使用しています。
実際に食事をする、お客様の層は広く、お年寄りの方からお子様までいますので、このような配慮が重要となるわけです。
原価率の低いモモ肉を美味しく食べられるようにしている
「外国産ではなく、国産の鳥肉を使用する」となると、「原価率がかなり高くなってしまう」と心配になる加盟検討者が多いです。
しかし、鶏笑では胸肉よりも、原価率がかなり低いモモ肉を採用していますので、利益面でも問題ないような設計になっています。
大分の柔らかく美味しいこだわりの肉を使用しており、そちらをタレに2日間漬け込むことで、しっかりとジューシーな仕上がりにできるので、味の面でも当然問題はありません。
資金の借り入れフォローがある
鶏笑では、日本政策金融公庫から資金調達をする際に、必要になる事業計画書等のサポートをしてくれます。
しかし鶏笑に限らず、あまりにも自己資金額が少ないと融資で落ちてしまうこともありますので、最低限の資金は準備しておきましょう。
店舗が狭くて済むので、家賃が安い
鶏笑はフランチャイズの中でも自由度の高いフランチャイズとなりますので、中にはイートインスペースなどを作る場合もあります。
しかし基本的にはテイクアウトが中心であるビジネスモデルである事から、
店舗は狭くても運営ができるようになっており、大体10~15坪くらいの事が多いです。
メニューを増やすことができる
必要なメニューはデフォルトで整っていますが、本部の方でコロッケなどのサイドメニューも用意がされていますので、必要に応じて販売をする事ができます。
また、地域性なども活かしたオリジナルのメニューについても、本部に許可さえ得る事ができれば販売をする事が可能であるのも鶏笑のフランチャイズのユニークな点です。
多様な業態が存在する
鶏笑は基本的にはテイクアウトの店舗がメインであり、そのような通常店と比較すると店舗の数は多くはありませんが、最近ではお酒を飲む事が可能な業態も出てきています。
時代に振り回されない国民食
月に1回以上唐揚げを食べる人は全体の約80%と言われています。
年間通じて、安定した集客と売上を作る事ができる
同じ鶏肉を使う商売である、チキン屋さんなどは、クリスマスシーズンに極端に売上が寄ったりします。
そのため、唐揚げに関してもやや12月に売上が大きくなりがちですが、
基本的には、唐揚げ専門店には、繁忙期や閑散期などは明確にはなく、年間を通じて安定した集客と売上を狙う事が可能です。
繁忙期や閑散期が明確に分かれてしまうような商売だと、その時期だけ人員を増やしたりしなくてはならなかったりするので、
労働人口が減少し、採用コストが上昇しているような日本のような市場とは非常に相性が悪い事業モデルと言わざるを得ません。
強いて集客が弱いタイミングを挙げれば、雨の日だと、そもそも外出をする人数が減ることが言えますが、同社に限らず、ほとんどの業態で影響のある要素ですので、同社固有のデメリットとは言い難いです。
不当な中間利益を取ろうとしない
飲食業界に関わらず、フランチャイズの加盟をするときに、起きがちなのが「本部指定の内装業者などでしか工事をさせない事により利益を膨らませている」などの問題です。
鶏笑の弱み・事業課題、デメリット
新規参入企業の増加
がぶりチキン、唐揚げの天才、からあげ専門店いっぽんなど、昔に比べると唐揚げ専門店は非常に増えました。
参入企業が増えていることは事実としてありますので、いずれ同社の優位性を超えてしまう可能性はゼロではありません。
しかし鶏笑は業界でNo.1の店舗数も達成したことに加えて、
「からあげグランプリ」の金賞を10年連続で受賞している実績からも、同社の業界における優位性は高いと言えます。
コンビニは競合?
また、顧客層が違うとはいえ、コンビニなどでも唐揚げの提供を進めていることは事業における課題と捉えられないことはありません。
新規参入したばかりの飲食店ではローソンのような大手企業とこのようなコラボをすることは難しいので、同社ならではの極めて秀逸な戦略と言えます。
顧客(客層)の特徴
当然、出店するエリアによっても大きく変わる部分ではありますが、鶏笑の場合は主婦の方々やファミリー層が多いです。
柔らかいお肉を提供している事から、年配のお客様からの支持も高いです。
開業までの流れ
・問い合わせ
・説明会
・契約
・研修
・内装・外装の見積もり
よくフランチャイズでありがちな、指定業者への発注の強制ルールなどもなく、知り合いなどの業者に頼むことも可能です。
・物件の調査
物件を探すのには、大体3ヶ月くらいはかかる事が多いので、注意しましょう。
・内装・外装の工事
・開店準備
・開店
加盟の不安や、失敗(閉店/廃業等)の要因と対策
鶏笑の閉店などが起きる理由は検討をする中で必ず知りたいポイントかと思います。
唐揚げ専門店が増えた事から「唐揚げ屋は儲からない」とか、「唐揚げ屋はすぐ潰れる」などと発言をしている人もいるのは事実です。
しかし、それはやる気の無いオーナーが、適当なフランチャイズに加盟した場合です。
鶏笑の場合は、店舗数が業界でナンバーワンであり「からあげグランプリ」の金賞を10年連続で受賞している実績があります。
その為、商品の味などよりも、モチベーションをどうやって高く保ち続けるか、ということの方が成功をするためには大事なポイントになってくるかと思います。
マネジメントなどが得意ではない場合は、無理に店舗を大きく構えず、従業員も増やしすぎない事が成功率を上げることにも繋がります。
飲食業の他の業態や、小売業などのビジネスの場合は、どうしても事業モデル上、人を多く雇わなくてはならないので、こういったマネジメントが起因した失敗が起きやすいです。
従業員の数が増えるほど、マネジメントが難しくなり、店舗のサービスの質を落としかねませんが、一方でGoogleの口コミや、Twitterなどのソーシャルメディアの発展により、悪いサービスの情報は一気に広がってしまう、というのが難しいポイントです。
から揚げ専門店の経営に向かない人とは?
例えば唐揚げ専門店であれば、本来は鶏肉の大きさを、しっかりと測って適切な大きさにするべきなのに、適当に切って提供をしてしまうと、原価率が想定値を大きく超えてしまい、いつの間にか利益が全然出ない、などという問題になりかねません。
加盟後の儲かる成功のポイント
飲食業なので当然、味は大切なポイントですが、本部の指導にしっかりと従っていれば基本的に問題はありません。
しかし、接客業でもありますので、接客の質は店舗によって差が生まれやすいポイントと言えるでしょう。
よくある質問
- 鶏笑にはキッチンカーの運営があるのか?
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鶏笑では移動販売は禁止になっています。理由としては、加盟店同士の商圏を守る為です。
- 商圏はどれくらいか?
-
明確な定義は無いようですが、おおよそ3~7キロくらいが目安になることが多いようです。
読み方・表記のよくある間違いについて
鶏笑は業界ではナンバーワンの人気のフランチャイズですが、意外と検索をするときには打ち間違えも多くありますので、ありがちな打ち間違えの例を記載しておきます。
・鳥笑
・鶏笑う
・とりしょう
・鳥笑い
・torisyou
・とり翔
※各種情報は調査時点のものです。一部企業の公式ホームページからの情報を元に作成していますが、独自の調査による分析も含まれていますので、正確で詳細な情報は本部に連絡をして確認をしましょう。また、収支モデルなどの数値はあくまでもシュミレーションであり保証されるものではありません。
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